■キング(ジャ遊)■
5ds・ジャ遊。
ジャックがサテライトを出て行く前ってことで。短いです。
「キスをしてもいいか?」
遊星は今言葉を発した男の顔をじっと見た。 ふざけている様には見えない、が。 「断る」 短く、簡潔に拒絶した遊星に近づき、ジャックはその顎をそっと上向かせる。 唇が己の逸れに触れるのを、遊星は目を開けたまま受け止めた。 「・・断る、と言ったはずだが」 柔らかく触れた其れが、すぐに離れた後、遊星は口を開く。 「そうか」 何処かその反応を楽しんでいるかのようにジャックは笑った。 「だがオレはしたいから、した」 「・・・・」 遊星の意思など関係ない。 では最初に質問してきた意味はあるのか。 「・・キングだからか」 「そうだ、キングだからだ」 皮肉を込めて聞いた言葉に、ジャックはあっさりと頷いた。 周囲の思惑など関係なく、ただただ自分の力と意志だけで前に進んで行く。 それは、孤独な王だ、と遊星は思った。 デュエルとはモンスターだけでは勝てない。 そう遊星に言ったのは、ジャックであるのに。 「ジャック、お前が何を考えているのかわからない」 「そうか」 「オレもだ」 先ほどとは違う、自嘲的な笑みを最後に、ジャックはサテライトから姿を消した。 5ds始めちゃいました・・(^^ゞ まだ手探りですが。 遊星くんがジャックの考えがわからなかったように ジャックも遊星くんが何考えてるかわかんなかったんじゃないかな、と。 遊星くん無口だしな(^^ゞ どう見ても相思相愛なのに 言葉足らずですれ違ってるようにしか見えませんでした。
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