■眠い(ジャ遊)■
ジャ←遊。
サテライト時代。
遊星はジャックの隣にごろりと横になった。
ジャックは嫌そうに顔を顰める。 「自分の寝床へ戻って寝ろ」 野良犬でも追い払うかのようにしっしっと手を振るジャックに、起き上がって遊星は言う。 「・・・面倒だ」 「『面倒』じゃない、すぐ其処だろうが。お前はいつもそうだ」 上等とは言いがたいものだが、遊星の分のベッドは確かにジャックの言うとおり、この部屋のホンの目と鼻の先にある。 それでも戻って寝るより此処で寝たい。 延々と続くジャックの説教、というかすでに演説のような其れを聞きながら、遊星は小さく欠伸をした。ジャックの話は何時だって長い。 お喋りが好きなんだ、と思う。 遊星自身はあまり喋らない方だが、話を聞くのは嫌いじゃない。 嫌いではないけれど、もう眠くて、ジャックの話が子守唄のように聞こえる。 再びころんと転がろうとした遊星のシャツをジャックが捕まえた。 「人の話を聞け。寝るなと言っている」 「・・・明日聞く」 どうあっても此処で寝るつもりらしい遊星に、ジャックは長いため息をつくと手を離した。 許可が下りた、とばかりに遊星はジャックの毛布に潜り込む。 大きめとはいえ一枚しかない毛布にジャックも横になった。 「まったくお前はそうやって」 ジャックはまだぶつぶつ文句を言い続けている。 でも此処で寝たほうがいい。 遊星はジャックの背中にくっ付いた。 毛布を掛け直してくれる気配を感じながらゆっくり眠りに落ちていく。 だって此処の方が温かい。 END にゃんこが懐いていたら可愛いな、という妄想。 すでににゃんこ扱いな遊星くん(^^ゞ ジャック偽者でスイマセン。 でもカード盗まれたりしたのに遊星くんがあんなに好きなんだもの(好きだよね) 信頼に足る大切なお友達だったのは確かだと思ったのです。
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