■結婚しよう(京クロ)■

京クロ
ただのギャグになった(笑)










「そんなわけで、お義父さんお義母さん、お嬢さんをボクに下さい」
「誰が「お義父さん」「お義母さん」「お嬢さん」だ!」
ジャックと遊星とクロウの声が見事にハモり、突っ込みが決まる。
一番クロウの蹴りが早かったようで、京介は地面にめり込んだ。
「だいたい貴様のような男にウチの大事なクロウを任せられるか!」
「『ウチの』って何だよ」
ジャックが叫び、クロウが足こそ出さないが、再び突っ込みを入れる。
ボケの方が圧倒的に多いこの状況で、突っ込むのも一仕事だ。
地面にめり込んでいた京介がガバリと起き上がると、がしっとクロウの手を掴んだ。
「クロウ、オレと結婚してくれるよな」
「ふざけんな」
「ふざけるな!」
ジャックの叫びを無視して京介は続けた。
「結婚してくれたらダークシグナーなんて辞めるし。ずーっとクロウと一緒に居るぜ」
「・・ホントか?」
クロウが京介を見上げて問う。
京介の言葉はクロウにとって魅力的なものだった。
遊星やジャックと京介が命がけのデュエルをするなんて、そんなこと止めさせたいと思っていた。
京介が自分から辞めると言うのならこんな嬉しいことはない。
もともとが常識人なので、男同士で結婚って、どうよ?とは思うけれど。
「待て、早まるなクロウ」
結婚の方向へぐらりと揺れるクロウを遊星が止めた。
「ダークシグナーのことなら気にしなくていい。・・どうせ最終的にはボコるし」
「ああ?さりげなくひでーこと言ってるなてめえ。だから嫌いなんだよ」
「ダグナー化すんな!」
バチバチと火花を散らす遊星と京介の間にクロウが割って入る。
こんな所で地縛神なんぞ呼び出されては堪らない。
「ダークシグナーなんぞ恐るるに足らん」
ジャックがふん、と鼻を鳴らした。
「オレの遊星に傷をつけた報いを受けて貰おうか!」
いつの間にやら自分のDホイール(通称滑車)に跨ってジャックが叫んだ。
「オレのって何だよ」
もう突っ込むのも面倒だ。
「ジャックは黙っていてくれ。話がややこしくなる」
自分だって人のことは言えないくせに遊星がそう言ってジャックをへこませた。
「クロウ」
遊星はクロウに向き直った。
「結局最後決めるのはお前だ。本当はどうしたいんだ?」
「どうしたいって・・」
いや別に結婚はしたくないんだけど。
「鬼柳がダークシグナー辞めてくれるなら嬉しいし・・」
もう何処へも行かないで、ずっと一緒に居てくれるという約束も嬉しいし。
「だろ!」
京介が再びクロウの手を握って叫んだ。
「家なんか小さくていいけど、子供は野球チームが作れるくらいたくさん欲しいんだ!」
「誰が産むんだよ」
何言ってんだこの馬鹿。
しかしクロウの突っ込みは京介には届かない。
「頑張ろうな、クロウ!」
「昔から脳味噌融けた奴だと思ってたが、マジで腐ってたんだな」
「だって死人だし」
早くも後悔モード突入のクロウに遊星が言った。
「大丈夫だ、クロウ」
いい笑顔で遊星は続ける。
「お前ならあいつを乗りこなせるさ」
「乗りこなすって何だよ!」
・・・早まったかなぁ。




しかし、なんだか皆楽しそうなので、まあいいか、などと思ってしまうクロウだった。







END








京クロ
早まるな!みたいな(笑)
京介は絶対、子供はたくさん欲しいと思ってる
絶対クロウたんに産んで貰う気だ
・・という思い込みが何処から来てるのか我ながらわからない(笑)

ジャ遊夫婦はクロウたんの親ですから。


それにしてもタイトルを考える能力がないな私は;

乗りこなすってのはほら・・キジョウイ的な?



2009.01.18

 

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