■みていたい(京クロ)■
満足・京クロ
「お、何やってんだクロウ」
鬼柳がそう言ってソファの背凭れ越しに覗き込んできた。 「ゲーム。遊星が直してくれたから」 携帯ゲームから視線を外さずにクロウは答える。 「へえ」 鬼柳はクロウの肩越しに、興味深々といった体で画面を覗き込む。 顔が近い。 「ちょ、近けぇよ。暗い!見えねぇ!」 画面が見辛くて、クロウはゲーム機を持ったまま腕で鬼柳を押し退ける。 鬼柳はその腕を避けてソファの背凭れを乗り越え、クロウの隣に座り込んだ。 そうして再び顔を近づける。 クロウの手元は再び暗くなる。 しつこい。 クロウは鬼柳を避けて場所を移そうとした。 しかしそれを許さず鬼柳はクロウの腰に手を回すとグイと引き寄せる。 「うわ」 思いの外強い力で引っ張られて、意図せずクロウは鬼柳の膝の上に乗ってしまった。 その拍子にゲームオーバーの音が響く。 「あ〜やられちまったな〜」 鬼柳はクロウの腰をがっちりとホールドして続きを促す。 てめえのせいだろうが。 ムカついたクロウはゲーム機を鬼柳に押し付けて言った。 「そんなにやりたきゃ貸してやるよ」 「やらない」 クロウを膝に乗せたまま鬼柳は言った。 「クロウがやってるのが見たい」 クロウを背中からしっかり抱きしめて耳元でそう囁く。 「・・っ!」
満足・京クロ 膝の上でゲームする羽目になるクロウたん。 昨日電車が強風で運転中止になってる間に 携帯でちょこちょこ書いてたやつ(^^ゞ えらいめにあったわー
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