■遺伝子の記憶(親世代捏造)■ 親世代妄想。
珈琲でも飲もうと休憩室へ足を向けると、其処に先客が居た。
備え付けのテレビをぼんやりと眺めている。 画面は古いアニメを映し出していた。 「珍しいものを見ているな」 ソファに座った後ろ姿に声をかける。 「つけたらやっていた」 振り返りもしなかったがそう返事が返る。 ここのところ忙しく、研究所に寝泊まりする日々が続いていたので、寝ているのかと思ったが、ちゃんと起きていたようだ。 面白いのだろうか。 珈琲を手に、ソファの背に寄り掛かって一緒に画面を眺める。 不老不死に執着する男が自らのクローンを作りだした。 しかしクローンたちは長い年月を経て、何度も繰り返しダビングしたビデオテープのように劣化していく。 「クローン人間か」 その言葉にちらり、と相手は後ろを振り返った。 「まあ今の技術なら可能だが」 確かに不可能な話ではない。 倫理的に許されるかどうかはともかく。 珈琲を一口飲んで、言った。 「だが同じ遺伝子を持っている人間、というだけだ。『同一人物』ではない」 「『同一人物』は不可能だと?」 「そのとおりだ。ありえない」 「ありえない、なんて珍しいな」 画面から目を離した相手は、ソファから自分を見上げてそう言った。 「そうか?」 惚けるようにそう答えて再び珈琲を啜る。 「だが遺伝子は同じなんだ。似た性質をもった人間になるだろう?」 「だがまったく同じではない」 それは、ありえない。 「我々人類が、どうやっても作れないもの」 「それは?」 この話題に食いついてきた相手は先を促す。 一呼吸置いて、ゆっくり答えてやった。 「魂だ」 「・・魂か。それはずいぶんと科学とは遠い話だな」 「だが事実だ。人間のように『考える』ロボットは作れても、人間のように『感じ、思う』ロボットは未だ作れない・・そういうことだ」 「なるほど。同じ魂は作れない、ということだな」 同じ遺伝子を持つ動物を作ることは可能でも、その魂まではコピーできない。 納得したように頷く相手の顔を覗き込むようにして、悪戯でもするかのようににやりと笑う。 「だが、クローンではなく、新しい魂を作ることは全人類に可能だ」 「どうやって?」 身を乗り出す相手に先ほどよりももっと勿体つけるように間を溜めてから徐に告げた。
すいません親世代妄想です。 親世代と言いながらジャ遊なつもり(^−^) お互い惹かれてるけど妻子が大事なので特に何もナシ (ちゅーくらいはしててもよいけど・笑) 不動父(仮)アトラス父(仮)同じ職場で働く仲間ってことで。 不動さんのほうが上司かな?とも思いましたが その辺はまあテキトーで(^^ゞ 口調に困ってどっちが喋ってるのかわからないカンジにしてみました(^−^) 遊星たんがジャックが好きなのも ジャックが遊星たんを好きなのも 遺伝だから仕方ないよね!ってハナシ(笑) やってたアニメはまもーの出てくるアレ・・のつもりです。 2008.10.26
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