■フラフープ(京クロ)■

京クロ
学ぱろで京クロでちょっとジャ遊
学校帰りに遊星たんのウチでウィーフィット









「お、ウィーフィットだー」
リビングのテレビ前に置かれたそのボードを、クロウが目敏く見つけた。
「何、買ったん?」
「ああ・・親父が」
向こうのキッチンで冷蔵庫から1リットルのペットボトルを取り出しながら遊星が答える。
「へえ」
遊星の父親と言えば割と高名な科学者だ。
その親がゲームをするようにはちょっと思えない。
「やっているのか」
ジャックが聞いた。
「いや、最初の一日だけだ」
「なんだ、3日坊主以下かよ」
「あの人は仕事大好き人間だからな。他のことには集中力が続かないんだ。好きなものに対する執着は凄いけどな」
ああ、うん。
皆は納得して頷いた。
其れ多分遺伝だわ。
好きなものに集中している時の遊星は此方の声など聞いていない。
容姿も然ることながら、性格も似た父子だ。
「なーちょっとやらして」
「いいぞ」
本当は4人でマリオの予定で遊星のウチへやってきたのだが、クロウだけでなくジャックも京介もfitはやったことがないのでどんなものか興味はあった。
遊星とクロウが準備をしている間に、勝手知ったるナントヤラで、ジャックが勝手にコップを用意する。
「まずはバランスゲームとかどうだ」
「どうやんだ、これ」
「こう、体重を移動させてボールを動かすんだ」
まずは遊星がやってみせる。
クロウと遊星がバランスゲームに興じるのを京介とジャックはソファに陣取って見守ることにしたらしい。
「若い子は元気だな!」
「年寄りかてめえは」
大して年が違うわけでもないのに京介が爺臭い発言をした。
見てるだけでは詰まらないのか、後ろからああだこうだと小五月蠅い。
ヨガとかはゲームっぽくないので楽しくない、と遊星が言うので次は有酸素運動をやってみることにした。
フラフープを回すゲームがあったので其れを選択する。
其処まではまあ良かったのだが。


おおクロウの腰の動きなんかエロいな!
其れにしても尻ちっちぇえの、鷲掴みにしてえー!


暫くは我慢していたクロウだが、とうとうブチリと堪忍袋の緒が切れた。
振り向き様持っていたwiiのコントローラーを京介に投げつける。
スコーン!といい音を立てて、狙い違わず京介の頭に命中した其れを、隣のジャックがキャッチした。
ナイスキャッチだ。
「投げるな、クロウ。壊れるだろうが」
「・・わりぃ。でもその馬鹿が!」
遊星のウチのものを乱暴に扱ったのは確かに自分が悪いが、つい言い訳口調になってしまう。
「えーオレが何したって言うんだよー」
頭を撫でながら京介が不満そうに言う。
「鬼柳、全部口に出していたぞ」
ジャックからコントローラを受け取りながら、遊星が淡々と言った。
「あれっ」
自分の脳内妄想を口から駄々漏れさせているつもりはなかったらしい。
ジャックの可哀相な子を見る目と、クロウのジト目を受けて、京介は誤魔化すようにエヘ、と笑う。
全然可愛くねぇ。
「だってオレ正直だからさ!」
「正直とかそういう問題か。そういうのは心の中でだけ思っておけ」
「ムッツリめ」
ジャックの助言に京介はそう返した。
クロウは、ああ遊星もきっと苦労してるんだろうな、と思う。
同類相哀れむという奴か。
「もーやめた」
「そうか。ではマリオをやろう」
クロウが不貞腐れてボードから降りると、遊星はサクッと次の作業に移った。
「3人でやろうぜ」
「えー!」
クロウの言葉に京介は立ち上がってブーイングする。
「ちょ、オレに冷たくすんなよ!泣くぞ!メンタル面弱えんだから!」
「威張るところか」
冷たく切り捨てると、京介はクロウに抱きついて喚いた。
「クロウたん!ごめんなさい!!」
「クロウたんとか言うな。キモイ」
どう見ても反省していないように見える京介の頭を、クロウは4つ目のコントローラーで小突いてやった。





END






学ぱろ。
京クロでジャ遊
我が家にwiifitが来たんだよってハナシなんですけどね(笑)
パパがどんな人かまだわかんないんですけども
たぶんそっくりなんだろうなぁと。

ジャックは言わないけど思ってそう・・みたいな(笑)

年齢的には上から京介・ジャック・遊星・クロウかなと思ってる。
京介はダブっててもいい(笑)
頭いいんだけど真面目にやらない。


2009.05.03

 

>戻る