■雪の日(京クロ)■ 駄目社会人京介×保育士クロたんのシリーズ 引っ越し前、京介が入り浸ってるとき コネタにUPしてた奴を少し手直し 今までの話はこちら >おべんとおべんと嬉しいな!
雪が降った。
たいして積もりもしなかったが、路面は凍結して、駅まで歩くのはなかなか面倒そうだ。 だからと言ってクロウは仕事を休むつもりなどない。 しかし京介は今日は会社を休む、だからクロウも一緒に休め、とさっきまでぎゃあぎゃあ騒いでいた。 ついさっき、京介の携帯が鳴り始めるまでは。 携帯をパチンと閉じて、京介が嫌そうに長く息を吐く。 だいたいどんな内容かわかっているけれど、クロウは一応聞いた。 「何だって?」 「今日は大事なプレゼンがあるから絶対来いって」 京介の上司、ルドガーからだった。 よくわかっているな、とクロウは感心する。 京介が休むつもりだろうと見越して先に電話してきたのだろう。 「んじゃ、ちゃっちゃと朝メシ食え」 「ん゛−」 先に朝食を食べ終わったクロウは、作っておいた弁当を包み始める。 もたもたと箸を動かしていた京介の動きが止まった。 箸を咥えたままカクっと首を傾げる。 「クロウ、弁当・・なんで2つあんの?」 「お前の分」 「この雪じゃ、外に買いに出るのも食べに出るのも面倒くせえだろ」 「クロウ・・!」 弁当を作ってやるのは実は初めてだ。 京介は目をキラキラさせて此方を見ている。 めちゃくちゃ嬉しそうだ。 「ほら、さっさと食わねえと先に出ちまうぞ」 わざと乱暴に言ってみたが我ながら照れ隠しにしか聞こえなかった。
現ぱろ・京クロ 引っ越し前、京介が入り浸ってるとき コネタにUPしてた奴を少し手直し 弁当あれば喜んで会社行くよ(笑)
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