■休憩(牛遊)■
牛遊・おんりで配った無料配布本から。
るどが戦後、アキちゃんとこ行く前に休憩。
ジャックとダークシグナーの戦いは、ジャックの勝利で終わったらしい。
生贄にされていた人々が戻ってくる、その光で其れを確信すると、遊星はすぐに残りの一つへ向おうとした。 其れを牛尾が止める。 「まず、此処で10分休憩だ」 「なんでだよぉ」 龍亞が駄々を捏ねるように言った。 「急がなきゃいけないんだろー?」 そうだ、日没までにダークシグナーを倒して封印をしなければ邪神が復活してしまう。 「いいから座れ」 車の中をごそごそと探りながら、牛尾は言った。 「何も一時間も二時間も休憩して行けって言ってるんじぇねえんだよ。10分でいい。ジャックが勝ったんなら、後は十六夜のトコだけだろう」 遊星を無理やり瓦礫の上に座らせると、牛尾は手に持っていたものを押し付けた。 「腹が減っては戦は出来ねえっつーだろうが」 渡された其れは固形スティック状の携帯栄養食だった。 思わず受け取った手の中の其れを見ながら、まだ納得がいかない表情の遊星に言い聞かせるように牛尾が言う。 「いいか、てめえはダークシグナーと連戦してんだ。平気なツラしてるが、実際かなり疲れてる筈だ。10分くらい休憩したって罰は当たらねぇよ」 「そうだぞ、遊星」 確かにその通りだ、とその言葉に乗っかってきたクロウに、牛尾は言った。 「おめえもだよ、クロウ」 「は?オレ?」 自分にまで矛先が向かってくるとは思っていなかったらしいクロウを、遊星と同じように座らせると、牛尾は携帯栄養食を握らせた。 「シグナーでもないくせに無茶苦茶しやがって。アバラなんてやったら息するだけで痛えはずだ」 怪我のことを言われてはクロウも大人しくするしかないと観念したのか、渋々と固形食を口に運ぶ。 牛尾は双子にも労いの言葉を掛けて、栄養食を渡してから、言った。 「オレは運転手と、心配して見てるくらいしか出来ねえが、それしか出来ないなら」 「心配くらいさせろ」 「・・・悪かった」 遊星は謝った。 少し急いていたかもしれない。 まだ時間はあるし、残りはたったひとつなのだ。 牛尾は言った。 「謝れなんて言ってねーよ」 それから再び車の中を探り、500mlのペットボトルを持ってくる。 「水もあんぞ。クーラーボックス入ってたからまだ冷てえ」 「貰おうか」 手渡しながら牛尾が説教臭く言う。 「だいたいお前は何でも背負込み過ぎなんだよ」 「もう少し仲間を信じて頼れってんだ」 「おお、いいこと言うじゃねーか。その通りだぜ遊星」 クロウが茶化すように同意した。 龍亞も其れに続く。 「もっと頼ってよ、遊星!」 それから龍亞は牛尾の傍に寄ってきてからかう様な調子で笑う。 「牛尾サンって駄目な大人だけど、結構頼りになるね!」 「・・・ったく一言余計なんだよ、糞餓鬼共」 意外に面倒見のいい頼れる大人がぼやき、皆が笑った。 遊星もタイムリミットのことをしばし忘れて、一緒に笑った。 END 牛遊。 こんな妄想をしていたら 何の説明もなくクロウたん不在だった。 何 故 だ しかし来週はしぐなでもないのに参戦予定らしい。 何 故 だ(^^ゞ 夜明け前に出てきたんだからそんな急ぐこともなかろうよ、と思っていたんですけども アキちゃん戦は日没に間に合わなかったですね; まあ話の展開上、ラスボス出現のために そうなるとは思いましたが。 しかしあそこに穴があいて17年もたってるっつーのに 何故唐突に今日の日没までに!ってなるんだろう
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