■「こんなカンジ」(十翔)■ 十翔。正月からバカップル(笑)
ふと気がつくと、手の中に小さな箱があった。 「・・ 」 ****** 「返事を聞く前に此処で目が覚めちゃったんだよ」 「馬鹿かお前は」 長い長い、十代の今朝見た夢の話を聞き終えた万丈目は開口一番そう言った。 「すっげーいい夢だった」 万丈目の言葉を聞いているのか、いないのか、十代は宙を見つめてうっとりと呟く。 万丈目は呆れて言った。 「少しは人の話を聞け」 「こんな初夢が見れるなんて、今年はきっといいことがあるぜ!」 「今年もキサマは進歩が無いな」 「ああでも本当にプロポーズの返事が聞けなかったのは残念だな」 「男同士でプロポーズもくそもあるか」 「・・万丈目、何カリカリしてるんだよ。正月3が日くらい笑って過ごそうぜ」 「誰のせいだ!!」 万丈目はとうとう大声で怒鳴った。 其処へ当の翔が、自称十代の弟分、実質翔の子分の剣山を伴ってやってきた。 「アニキ、万丈目くん、あけましておめでぇえっ!」 おめでとう、と続けようとしたのだろうが、最後まで言うことは叶わなかった。 いきなり十代に飛びつかれて翔はひっくり返る。 「ナニナニ!?なんすかアニキ?!」 「翔!返事はもちろんイエスだよな!!!」 「はあ?!何の話っすか?!・・ちょっと万丈目くん助けてよー!」 いきなり聞かれたところで、夢の話であるから翔には何のことかさっぱりだ。 床に転がってじたじたする二人を見ながら万丈目はため息をついて言った。 助けを求める翔に他にかける言葉がない。
十翔 正月っぽいネタ投下してみました(笑) アニキのプロポーズってどんなカンジかしらー 翔はもう胸に飛び込んで頷くしかないわよね〜 ・・とかいう阿呆な妄想をしていた結果なんですが(笑) まあ今年もこんなカンジで(^_^) 2007.01.14
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