■「心強い」(十翔)■

十翔+ユベル。短いです。










「あ、ユベルだ」
十代がデッキから出して眺めていたカードを覗き込んで翔が言った。
その声に嫌悪や恐怖といった、負の感情は篭っていない。
十代は顔を上げて翔を見た。
「何?アニキ」
まじまじと顔を見つめる十代に不思議そうに翔が問う。
「いや、あの・・・」
なんと聞いたらいいのか十代は言葉を捜す。
「翔、お前」


 「ユベルのこと嫌いじゃないのか?」 


問われた翔は2、3度瞬きをした後、十代が何を聞いているのか理解したようだった。
確かにいろんなことがあった。
「うーん、まあ敵だったら嫌だけど」

 「でも今はアニキの味方だし」 
翔がにこりと笑う。
「アニキの一番側にいて、アニキのこと絶対守ってくれるんだもの」


 「こんな心強い存在はないよね」 


気がつくとユベルが笑う翔をまじまじと見ていた。
『・・・変なヤツ』
呆れたようにユベルが言う。




その声には嫌悪も憎悪も篭っていなくて、十代は嬉しくなった。



END







やっぱ小姑(?)に認めてもらわないとね、ってことで(^_^)
ユベたんが翔のことも好きになってくれたらイイナ!
これをどうにか広げてアンソロ用にしよかと思ったんですけども
ユベ翔になりそうだったので止めました(^^ゞ

2008.04.06

 

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