■「やっぱり好きだと思った」(十翔)■ 十翔。ヤキモチアニキ(^_^)ちょっと三万。
翔が昇格してから、オレは割と頻繁にラー寮へ来るようになった。
ラーには三沢が居るけど去年はあんまり遊びに来なかった、と思う。 それを考えると、まったく自分でもはっきりしてるっつーか実にわかりやすい、と思うんだけど、翔の方は其処の所理解してくれてないみたいだ。 翔の部屋へ行って、デュエルでもしようと思っていたのに、三沢に用があるからなんて言われてしまった。 何だよそれ。 このまま帰るのも何か面白くないし、翔に引っ付いて三沢の部屋に行ったら万丈目も居て、ものすごい嫌そうな顔をされた。 あー・・うん。気持ちはわかる。 悪いな、万丈目。 すぐ帰るからさ。 と、オレは思ったが、翔はそんなことはお構いナシで三沢の後ろに陣取ってあれやこれや聞いている。 オシリスレッドでは部屋にパソコンなんかなかったから、自分の部屋の備え付けのそれがどうにも使いこなせなくて三沢に質問に来てる、らしい。 聞くともなしに二人の会話を聞いていると、かなり頻繁に行き来してるようだ。 オレは三沢のベッドの上に勝手に座り込んで翔を眺めていた。 つか、お前三沢と顔近いって! 普通人間ってよほど気を許した相手でないとそんなに顔近づけたりしないって言うぞ。 見ていると、いらいらする。 でも目が離せない。 胸の奥に何か変な塊が出来て、吐き出せない。 もう帰ってしまおうかとも思うけど、三沢と楽しそうに話ている翔をおいて居なくなるのも面白くない。 「帰る」 面白くないのは万丈目も同じだったようで、いきなり立ち上がるとそう宣言した。 「待てよ万丈目」 そのまま踵を返そうとするのを三沢が呼び止める。 「あ、ごめん万丈目くん。もう帰るよ」 翔は吃驚していたようだったが、すぐそう言った。 「アニキ、行こう」 そうしてオレの手を掴んで引っ張った。 廊下を歩きながら翔が言う。 「万丈目くんってば可愛いっすね」 「可愛い?」 オレにはアイツがあんまりそういう形容詞が当てはまるようなヤツには思えないんだけど。 翔はくすくす笑いながら続けた。 「可愛いじゃないッスか。ヤキモチ焼いちゃって」 ヤキモチ。 可愛い? 自分の部屋の扉を開けた翔に続いて、オレも中へ入る。 「アニキお茶飲む?」 先に部屋に入った翔が背中を向けたまま訊いた。 返答を待たずにヤカンを火にかける。 オレは黙って部屋の鍵を閉めた。 「アニキ・・?」 錠を下ろす音が部屋に響いて、翔は不安げに振り返った。 「どうしたのアニキ?」
十翔で三万。 ヤキモチアニキでした(^_^) つかこういうのを痴話げんかというのだよね・・(笑) 最終的には惚気て終わる、って感じ。 翔にもモチロン所有印がついてますよ!みたいな(笑) 食堂行ったら準たんも居たりしてね。 いや三沢っちが部屋にご飯運ぶのかな・・。 そして十翔夫婦に白い目で見られるといい(笑) 2005.11.26
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