あったかい期待シタイみたい。目があう回数が不自然です。名前を呼ぶと目で威嚇する。さよならまた明日、嫌いじゃないよ。玄関開けたらあなたとはちあわせ。


 

万丈目ルームでソファに座ってデュエルの雑誌を見ていたら丸藤先輩が帰ってきた。
「さっむ〜」
トコトコ寄ってきて雑誌を取り上げてぽいと横へ放る。
それから膝の上に乗ってきた。
ちょっ…!!!!
「っ、丸藤先輩っ!」
「寒いんだよ〜」
肩越しに振りかえってあっためろとばかりにオレの腕を自分へ回す。
自分で放ったデュエル雑誌を寄越せと強請ってくるから渡してやる。
「ほら何処読んでたの?一緒に見よ」

何この状態。

蛇の生殺しと言うかある意味拷問と言うか。
しかし落とすことも出来ず、好きなコを膝に乗せたまま雑誌を覗きこむしかないのだ。

***
あったかい期待シタイみたい。

剣→←翔

確信犯的な。

11.11.25

 


 

全寮制ともなると学校があろうが無かろうが曜日に関係なく顔を合わせることになる。
同じ寮で暮らしているならば特に。
それにしたって今日は剣山くんとの遭遇率が高すぎる。
なんかそわそわしてるし。
そのくせ目が合うとさっと逸らしたりするんだ。
あやしい。
このボクに隠し事できると思うなよ!!
そんなわけで勝手に部屋にあがりこんで剣山くんを待ち伏せしてやった。
「な、何で此処に居るどん!」
「剣山くんがなんかボクに隠し事してるからさ」
動揺する剣山くんに畳みかける。
さあ正直に白状しろ!

「丸藤先輩、今日お誕生日だどん?…お誕生日おめでとうざうるす」

差し出された綺麗なリボンの掛った小さな箱は、予想外の隠し事だった。

***

目があう回数が不自然です。


剣翔
翔お誕生日おめでとう!!!
お誕生日が判明して嬉しいわ〜〜〜
ゴッズもぜひプロフ公開してください。

11.09.25



 

まるで、猫みたいだ。
全身の毛を逆立てて此方を威嚇する猫。
まさに実家で飼っていた猫がこんな風だった。
子猫を拾ってきたら、もともと家に居た猫がその新参者が気に入らなかったらしい。
側に寄れば唸る、爪を立てるで、少しも仲良くしない。
これはとても家では飼えないと、子猫を貰ってくれる人を探し始めたというのに。
ふと気が付いたらいつの間にか仲良くなっていた。
人間の都合など知るか、といった調子でくっ付いて眠る二匹に少し呆れたのを思い出す。

あれは子猫の方が唸られてもしつこく寄って行ったのが勝因なんだろうか。
それに家の猫が根負けしたんだろうか。

どちらにせよ目の前の猫は、未だ毛を逆立てて威嚇し続けているのだ。

***

名前を呼ぶと目で威嚇する。


剣→翔
根負けするのは剣山くんです(^−^)



11.05.26

 


 

「何かボクに言うこと無いっすか」
卒業式を明日に控えて、翔はどん!剣山の前に立った。
「先輩が居なくなったら寂しいどん、とか、オレのこと忘れないで欲しいざうるす、とか。」
思いっきり情けない声を出して、剣山の口癖を真似て見せる。
「ないどん」
剣山はきっぱり言った。
「この学園で一番のデュエリストになって、すぐに丸藤先輩に追いついて見せるざうるす」
「大きく出たな」
むっと口を尖らせて翔は唸った。
そういうトコ、ホントは嫌いじゃないよ。

「じゃあ一年たったら迎えに来てあげるよ」

***

さよならまた明日、嫌いじゃないよ。


卒業後は丸藤リーグに参加するのです。

11.03.22

 


 

 

「でっかい図体で入口に突っ立ってないでくれないっすか。邪魔なんだけど」
レッド寮の食堂で始まった小競り合いに、またか、と万丈目はため息をついた。
止めるのも面倒くさいので傍観者になることにする。
とりあえず当事者ではないのだから。
元凶である筈の十代は目の前のメザシに夢中だ。
「何カリカリしてるざうるす。カルシウム足りてないどん。だから背も伸びないざうるす」
「なあんだとぉお!!」
そしてまたあの恐竜が売られた喧嘩を買うから騒ぎが大きくなるのだ。
そろそろ止めた方がいいか、と万丈目は腰を上げた。
しかしまあ問題なさそうだと判断してもう一度座りなおした。

恐竜はチビッコい先輩にちゃんと手加減しているようだ。

***

玄関開けたらあなたとはちあわせ。


仲悪い頃の剣翔。
準たんが常識人。

11.01.25

 

■恋するカレンダー12題 2
お題は此方から
Fortune Fate








 

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