■あなたならあばたもえくぼ■ときに悪態をつく口■落ち着いた話し声■
・あなたならあばたもえくぼ
「三沢くんは万丈目くんの何処が好きなの」
「え、そうだな」
何処が好きかなんて改めて考えたことは無かった。
翔の質問にじっくり考えてみる。
まず見た目。
真っ黒な髪も目付きの悪さも細い体も好みだ。
人のことをみると全身で威嚇してネコの様に毛を逆立てるのも可愛いと思う。
構ってやらないと其れは其れで面白くないらしく、自分から寄ってくる所も好きだ。
あそこも好き、此処も好き。
好きなところを全部あげていったら翔は言った。
「三沢くんてマゾなの?」
***
三万
14.03.30
好きなところを10こ
White
lie
・ときに悪態をつく口
「万丈目はオレのことが嫌いなのかな」
「えっ、どうして?!」
ぼそりと呟かれた言葉に思わず翔は反応してしまった。
そんな風に思っていたなんて吃驚した。
こっちから見ればアレはただの照れ隠しだと思うけど。
けれど三沢は言う。
「オレの顔を見ると暴言を吐いて行くだろう」
「うん、まあ、そうだけど」
其処の所は翔も大きく頷いた。
「でもアレってツンデレじゃない?」
「ツンデレ?」
「好きだけど、素直になれないの、的な?」
「そうなのか?」
そうなのか、って言われても。
其処の所は自分で本人に確認してよ、と言うしかない。
***
三万+翔
13.10.13
好きなところを10こ
white
lie
・落ち着いた話し声
コイツの声は嫌いじゃない。
まともなことを言っていればオレをイラつかせたりはしないのに、コイツの話はすぐに訳が解らなくなる。
デュエルの方程式とか、そんなもん知るか。
どんなに計算したって、其れを飛び越えてめちゃくちゃやってくる奴が居るってことを、オレもお前ももう知ってるだろうが。
それでも奴は其れを数式で解き明かしたいらしい。
馬鹿なんだろうか。
いや馬鹿なんだろう。
こんな奴と張り合った揚句、レッド寮に居るオレも相当な馬鹿だ。
お前の馬鹿な話を聞いてやるから、数式を壁に書いてないでオレの相手をしろよ。
***
三万
13.06.15
好きなところを10こ
White
lie
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