■ギラギラ太陽は夏の定番(城表)■

■季節4題
ギラギラ太陽は夏の定番

 











やっと補習から逃れて本格的な夏休みに入った。
城之内は相変わらずバイトで忙しいけれど、合間を見ては一緒に遊んでくれる。
一緒にゲーセンへ行ったり、遊戯の家でゲームしたり。
皆で海も一緒に行こうねって約束している。
健康的に日に焼けた城之内くんと夏の太陽と海、なんて、きっと素晴らしく似合っているに違いない。
考えただけでわくわくしてくる。
今日はとりあえずゲーセンへ行こうということになった。
お喋りしながら向日葵の咲く家の角を曲って近道する。
ああ、あの向日葵は城之内くんにちょっと似てるかも。
心の声に、心の中で同意が返った。
同意が得られたことに満足していると、城之内がふと言った。
「そういやもうすぐ杏子の誕生日じゃねえか?」
「そだね。集まってお祝いしてあげたいけど…皆忙しいかな?」
「声かけてみようぜ」
そんな話の流れでふと遊戯は聞いてみた。
「そういえば城之内くんて何月生まれなの?」
「オレ?1月」
さらっと城之内は言った。
「そう……ええっ!?」
思わず大きな声が出た。
城之内を2度見してしまう。
「そんな吃驚するトコか?」
「ゴ、ゴメンね城之内くん…だってすごく意外だったから」
城之内は夏の太陽が良く似合うと思っていた。
だから夏生まれなんだって勝手に思い込んでいた。
「そうか?」
「だって城之内くんは向日葵みたいだって思ってたから」
夏の暑さになんか負けてたまるかって、どんなに暑くったってへっちゃらだって、まっすぐ太陽を見て咲いている花。
夏の良く晴れた空と真っ白な雲が一番似合う花。
そういうと城之内は少し照れくさそうに頬を掻いた。
「褒めすぎじゃねえか?」
「そんなこと無いよ!」
だってオレは結構だらしないし、夏の暑さにだってぶうぶう文句言うし。
城之内はそう言うけれど、遊戯は絶対其処は譲らなかった。
だって城之内は何時だってとってもカッコ良い。



『それって“恋は盲目”って奴じゃないか、相棒』



<遊戯>が後ろで何か言ってたけど聞こえません!







END

 

 




城表
遊戯ちゃんは城之内くんを好き過ぎる
まさに恋は盲目

城之内くんて夏っぽいイメージ勝手に持ってたから冬生まれと知った時はまじ吃驚した








2012.08.26


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現世の夢

 

 

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