小姑様シリーズ・本田→表でちょっと城表っぽい
小姑闇様シリーズとは
遊戯ちゃんを溺愛してる闇様が
大事な相棒を守るため邪な心を持って近づいてくる輩を撃退する話(ちょっとウソ・笑)です。
遊戯ちゃん逆ハーレム状態。でも無自覚。
小姑闇様シリーズとは
遊戯ちゃんを溺愛してる闇様が
大事な相棒を守るため邪な心を持って近づいてくる輩を撃退する話(ちょっとウソ・笑)です。
遊戯ちゃん逆ハーレム状態。でも無自覚。
子供は甘いもの好きなもんだけど、犬も甘いものは大好きなんだ。
知ってたか?
だけど犬は自分で歯を磨けるわけじゃないからやらない方がいい。
一度やっちゃうとまた欲しがるもんだからな。
虫歯になって痛いのは、犬なんだ。
だからどんなに欲しがったとしても、食べさせちゃダメだ。
それが犬のためなんだから。
「本田くん!!」
聞きなれた声に呼び止められて、オレは足を止めた。
当然散歩させているウチの犬、ブランキーもオレに散歩用の紐を引かれて立ち止まり少し不服そうにオレを見上げた。
オレを呼び止めたのは思ったとおり、遊戯。
「遊戯」
そしてそのすぐ後ろから城之内。
学校帰りらしい。
そういや遊戯は今日日直だったはずだ。とはいえずいぶん遅いな。
またなんか先公に用事でも押し付けられたんだろう。
遊戯は要領悪いからな。人が良過ぎるってゆーか。
城之内の奴は遊戯を待ってたんだろう。
付き合いがいいねぇ。
ってゆーか最近ちょっと度が過ぎてる感じだぞ、お前。
付き合いっていうより・・独占欲に近いような。
でも、まさかなぁ。
「・・・と城之内か」
「なんだその言い方は」
オレはおまけか!
城之内が案の定不満を述べた。
それをまぁまぁとなだめて遊戯が割ってはいる。
「犬の散歩?本田くん」
「ああ」
「ぼく、本田くんのウチの犬初めて見た」
「飼い主に似て可愛くねぇ犬だぜ」
城之内が悪口を言ったのがわかったようで、ブランキーは奴に向かって吠え始めた。
「おい、犬なんとかしろよ」
「お前がよほど不審者に見えるんだろ」
もともと番犬用に飼った犬だし。
ブランキーは家族以外には懐かない。が、特に城之内にはよく吠える。
城之内の方も吠えられるのがわかっているので苦手のようだ。
やっぱり冗談でなく怪しく見えるんだろうか?
それでも女の子や子供には吠えないように教育してるんだが・・。
「ほら、ブランキーおとなしくしろって」
オレの声でようやくブランキーは吠えるのをやめた。
「すごいね!」
遊戯が感嘆の声を上げる。
「本田くんの言うことちゃんと聞くんだ」
・・・あのな。
そんな心底感心されても困るんだが。
普通、犬って飼い主の言うこと聞くもんじゃないだろうか?
遊戯って少し天然なのかも、とちらと考える。
「ねぇ、お手とかする?」
「ああまぁ」
オレが答えると同時に遊戯は犬の前に手を出していた。
にこにことそりゃもう嬉しそうに。
「お手!」
ちょっと待てって!!
「おい、あぶねぇぞ遊戯」
叫んだのは城之内と同時だった。
いや城之内の方がいくらか早かったのかもしれないが、とにかくオレたちは遊戯を止めに入った。
まったく。
さっきの見てなかったのかよ、遊戯!
あれだけ城之内が吠えられてたのに。
アレ見たらたいていの奴は手なんかだせねぇぞ。
ブランキーの紐を強く引こうとして・・・オレは手を止めた。
差し出された遊戯の手をブランキーがペロペロ舐めだしたからだ。
「あは、お手って言ったのに〜!」
「・・・飼い主の言うことしかきかねぇの!」
そうなの?とオレを見上げる遊戯にそう!!と頷いて見せながら、オレは実を言うと結構胸中フクザツだった。
ブランキーがウチの家族以外にこんな態度とるなんてな〜。
そのブランキーはと言えば今度は遊戯の顔を舐めている。
遊戯はほっぺたを舐められながらくすぐったがってコロコロ笑い転げている。
なんてゆうか・・・高校生にゃ見えねぇな〜。
・・・子供って判断したのか?遊戯のこと。
そうかも知れないなぁ。
ふと城之内を見る。
なんて顔だよ。おい!
とか考えていると突然ブランキーが遊戯から離れて吠え出した。
城之内に向かって。
「ど、どうしたの?」
遊戯が急に吠え出したブランキーに問い掛ける。
「どうせなんかやましいことでも考えてたんだろうよ」
「な、なんだよ、そりゃ!!」
オレが言うと城之内の顔がかっと赤くなった。
図星か。
そりゃ確かにカワイイタイプなのかも知れないが。
お前な〜、いくら遊戯が小さくたって、男だぞ。
「遊戯、先行くぞ!!」
「あ、城之内くん待って!!」
城之内の後を追って行きかけた遊戯の腕を慌ててオレは捕まえた。
「待て待て、遊戯」
「なに?本田くん」
振り返った遊戯の顔にたまたまズボンのポケットに入っていたきれいなハンカチを押し付ける。
「んぁ」
「お前な、そんな犬に舐められたまんまの顔でふらふら街歩くんじゃねぇよ」
ベトベトじゃん、と言いながら擦ってやる。
・・やらけぇほっぺたしてやがんな〜。こいつ。
「ありがとう、本田くん」
馬鹿なこと考えてたオレは遊戯の声で我に返った。
うわ、今オレなんかヤバかったか?!
顔が熱くなるのがわかる。
「本田くん?」
遊戯が首を傾げて覗き込んできたので、オレは城之内の方を指差して言った。
「ほら、城之内行っちまうぞ」
「あ、うん。じゃあまた明日学校でね、本田くん」
「ああ」
ぱたぱたと音をたてて走って行く遊戯を見送ってオレはひとつため息をついた。
それから、しゃがみ込んでブランキーに言い聞かせる。
「あのな、ブランキー」
ブランキーはおとなしくオレの言葉を待つ。
「よその人にあんなことするなよな」
まぁよっぽど気に入ったんだろうなぁ。
そうして、ふと思う。
もしかしたら遊戯はなにかアマイモノで出来ているのかもしれない。
しかしオレに確かめるすべはないのだった。
END
でんがなさん1777番ゲット(笑)リクエスト
本田×表で犬付き(笑)
「犬にほっぺた舐められちゃう遊戯ちゃん」が課題(笑)
いや別に課題ってわけじゃなかったんだけど
犬と戯れる遊戯ちゃんってのが・・・あぁ!!カワイイかも!!みたいな(爆)
表遊戯中毒患者にはツボだったですよ。
本田くんは初めて書いたので難しかったっす。
知ってたか?
だけど犬は自分で歯を磨けるわけじゃないからやらない方がいい。
一度やっちゃうとまた欲しがるもんだからな。
虫歯になって痛いのは、犬なんだ。
だからどんなに欲しがったとしても、食べさせちゃダメだ。
それが犬のためなんだから。
「本田くん!!」
聞きなれた声に呼び止められて、オレは足を止めた。
当然散歩させているウチの犬、ブランキーもオレに散歩用の紐を引かれて立ち止まり少し不服そうにオレを見上げた。
オレを呼び止めたのは思ったとおり、遊戯。
「遊戯」
そしてそのすぐ後ろから城之内。
学校帰りらしい。
そういや遊戯は今日日直だったはずだ。とはいえずいぶん遅いな。
またなんか先公に用事でも押し付けられたんだろう。
遊戯は要領悪いからな。人が良過ぎるってゆーか。
城之内の奴は遊戯を待ってたんだろう。
付き合いがいいねぇ。
ってゆーか最近ちょっと度が過ぎてる感じだぞ、お前。
付き合いっていうより・・独占欲に近いような。
でも、まさかなぁ。
「・・・と城之内か」
「なんだその言い方は」
オレはおまけか!
城之内が案の定不満を述べた。
それをまぁまぁとなだめて遊戯が割ってはいる。
「犬の散歩?本田くん」
「ああ」
「ぼく、本田くんのウチの犬初めて見た」
「飼い主に似て可愛くねぇ犬だぜ」
城之内が悪口を言ったのがわかったようで、ブランキーは奴に向かって吠え始めた。
「おい、犬なんとかしろよ」
「お前がよほど不審者に見えるんだろ」
もともと番犬用に飼った犬だし。
ブランキーは家族以外には懐かない。が、特に城之内にはよく吠える。
城之内の方も吠えられるのがわかっているので苦手のようだ。
やっぱり冗談でなく怪しく見えるんだろうか?
それでも女の子や子供には吠えないように教育してるんだが・・。
「ほら、ブランキーおとなしくしろって」
オレの声でようやくブランキーは吠えるのをやめた。
「すごいね!」
遊戯が感嘆の声を上げる。
「本田くんの言うことちゃんと聞くんだ」
・・・あのな。
そんな心底感心されても困るんだが。
普通、犬って飼い主の言うこと聞くもんじゃないだろうか?
遊戯って少し天然なのかも、とちらと考える。
「ねぇ、お手とかする?」
「ああまぁ」
オレが答えると同時に遊戯は犬の前に手を出していた。
にこにことそりゃもう嬉しそうに。
「お手!」
ちょっと待てって!!
「おい、あぶねぇぞ遊戯」
叫んだのは城之内と同時だった。
いや城之内の方がいくらか早かったのかもしれないが、とにかくオレたちは遊戯を止めに入った。
まったく。
さっきの見てなかったのかよ、遊戯!
あれだけ城之内が吠えられてたのに。
アレ見たらたいていの奴は手なんかだせねぇぞ。
ブランキーの紐を強く引こうとして・・・オレは手を止めた。
差し出された遊戯の手をブランキーがペロペロ舐めだしたからだ。
「あは、お手って言ったのに〜!」
「・・・飼い主の言うことしかきかねぇの!」
そうなの?とオレを見上げる遊戯にそう!!と頷いて見せながら、オレは実を言うと結構胸中フクザツだった。
ブランキーがウチの家族以外にこんな態度とるなんてな〜。
そのブランキーはと言えば今度は遊戯の顔を舐めている。
遊戯はほっぺたを舐められながらくすぐったがってコロコロ笑い転げている。
なんてゆうか・・・高校生にゃ見えねぇな〜。
・・・子供って判断したのか?遊戯のこと。
そうかも知れないなぁ。
ふと城之内を見る。
なんて顔だよ。おい!
とか考えていると突然ブランキーが遊戯から離れて吠え出した。
城之内に向かって。
「ど、どうしたの?」
遊戯が急に吠え出したブランキーに問い掛ける。
「どうせなんかやましいことでも考えてたんだろうよ」
「な、なんだよ、そりゃ!!」
オレが言うと城之内の顔がかっと赤くなった。
図星か。
そりゃ確かにカワイイタイプなのかも知れないが。
お前な〜、いくら遊戯が小さくたって、男だぞ。
「遊戯、先行くぞ!!」
「あ、城之内くん待って!!」
城之内の後を追って行きかけた遊戯の腕を慌ててオレは捕まえた。
「待て待て、遊戯」
「なに?本田くん」
振り返った遊戯の顔にたまたまズボンのポケットに入っていたきれいなハンカチを押し付ける。
「んぁ」
「お前な、そんな犬に舐められたまんまの顔でふらふら街歩くんじゃねぇよ」
ベトベトじゃん、と言いながら擦ってやる。
・・やらけぇほっぺたしてやがんな〜。こいつ。
「ありがとう、本田くん」
馬鹿なこと考えてたオレは遊戯の声で我に返った。
うわ、今オレなんかヤバかったか?!
顔が熱くなるのがわかる。
「本田くん?」
遊戯が首を傾げて覗き込んできたので、オレは城之内の方を指差して言った。
「ほら、城之内行っちまうぞ」
「あ、うん。じゃあまた明日学校でね、本田くん」
「ああ」
ぱたぱたと音をたてて走って行く遊戯を見送ってオレはひとつため息をついた。
それから、しゃがみ込んでブランキーに言い聞かせる。
「あのな、ブランキー」
ブランキーはおとなしくオレの言葉を待つ。
「よその人にあんなことするなよな」
まぁよっぽど気に入ったんだろうなぁ。
そうして、ふと思う。
もしかしたら遊戯はなにかアマイモノで出来ているのかもしれない。
しかしオレに確かめるすべはないのだった。
END
でんがなさん1777番ゲット(笑)リクエスト
本田×表で犬付き(笑)
「犬にほっぺた舐められちゃう遊戯ちゃん」が課題(笑)
いや別に課題ってわけじゃなかったんだけど
犬と戯れる遊戯ちゃんってのが・・・あぁ!!カワイイかも!!みたいな(爆)
表遊戯中毒患者にはツボだったですよ。
本田くんは初めて書いたので難しかったっす。