小姑様シリーズ・伽→表
伽が不幸なカンジ(^^ゞ
小姑闇様シリーズとは
遊戯ちゃんを溺愛してる闇様が
大事な相棒を守るため邪な心を持って近づいてくる輩を撃退する話(ちょっとウソ・笑)です。
遊戯ちゃん逆ハーレム状態。でも無自覚。
伽が不幸なカンジ(^^ゞ
小姑闇様シリーズとは
遊戯ちゃんを溺愛してる闇様が
大事な相棒を守るため邪な心を持って近づいてくる輩を撃退する話(ちょっとウソ・笑)です。
遊戯ちゃん逆ハーレム状態。でも無自覚。
その朝自転車で家を出た御伽は学校へと向かう道の途中で見慣れた頭を発見した。
どんな人ごみの中だろうと必ず見つけられると自負している、目立つ頭。
前方約30メートルほどの所を走っている“朝から会えるなんてついてる!”と御伽が思わず考えてしまう小さな少年。
「遊戯くん!」
走っている遊戯より当然自転車の御伽のほうが速い。
追いついて声を掛けると遊戯は振り返った。
「あ・・御伽・くん・・おは・よ」
よほど全力で走っていたらしい。
肩で息をしながらそれでもいつものあの笑顔であいさつをくれる。
それでなくてもかなり好きな相手に、にこ、なんて笑われたら御伽としてはもうそれだけで幸せな気分になってしまうのだ。
「・・おはよう」
御伽が返事を返すと遊戯はまた笑った。
最初は敵だと思っていた。
親にもそう言われて育ったし、なにより“自分よりゲームの出来る奴”なんて存在自体許せなかった。
自分の方が『千年パズル』所持者に相応しいはずだ。
そう思って仕掛けたゲーム“D.D.D”で完敗を喫した。
遊戯は言った。
千年パズルの力を継承したいなどと考えたことはないと。
「もうひとりのボクに会いたいってそれだけを願ったんだ」
それが遊戯の強さ。
他人を蹴落とすことだけを考えてきた自分とはわけが違うのだ。
<もうひとりの遊戯>よりもずっと弱いと思っていたのに・・。
そして気が付くといつも遊戯を捜している自分がいた。
どこにいても目が追ってしまう。
楽しそうに笑っているとこっちまで嬉しくなる。
しかも遊戯の方は御伽を友達だと言ってくれるのだ。
遊戯のことが好きなのだと自覚するまで時間はかからなかった。
だから朝からこんな笑顔全開で見せられた日には、いるとは思っていない神様とやらに感謝したくなる。
「・・・寝坊したのか?」
「うん、バス乗り遅れちゃって」
ようやく息を整えて遊戯は言った。
遊戯はいつもバスに乗って学校にくる。
そんなことはちゃんとチェック済みだ。ただ何分のバスに乗るかがまちまちなので待ち伏せ出来ないのだ。
「・・良かったら乗ってくか?」
後ろをあごで指す。自転車ならまだ遅刻しないですむはずだ。
「え、いいの?」
「ああ」
もちろん!と言いたいのをぐっとこらえてわざとぶっきらぼうに言う。
「早くしろよ、オレまで遅刻はごめんだ」
「うん、ありがとう御伽くん!」
遊戯は嬉しそうに御伽の後ろにまたがった。
「しっかりつかまってろよ」
「うん」
遊戯の腕が後ろから回される。
御伽に言われたとおりぎゅうっと力を込めてくるから自然遊戯の体は御伽の背に密着する。
背中に感じる柔らかい感触。
ペダルに足をかけてぐっと漕ぎ出しながらその幸福に酔う。
しかしそれもほんの一瞬のことで。
突然背中の気配が一変した。
「おす!遊戯」
「おはよう、城之内くん」
校門の所で城之内と鉢合わせた。
「・・・なんで朝からお前なんだよ?」
「ふふ」
城之内の問いに<遊戯>は意味ありげに笑っただけで答えなかった。
聞きたいのはこっちだ、と御伽は心の中で毒づいた。
せっかく幸せな気分だったのに。
「御伽くん、ありがとう!おかげで遅刻しないですんだよ」
「あ、いや別に」
礼を言われるほどのことはしてないし。
などと口の中でもごもご言っているうちに遊戯はまた<遊戯>と入れ替わってしまった。
「じゃ行こうか城之内くん」
「あ、ああ」
<遊戯>は城之内を促してさっさと行ってしまった。
城之内が気の毒そうにちらと見たのがわかった。
あとに残された御伽は自転車置き場に向かいながら自分の幸せについて考えていた。
次の日、枕元の目覚ましを無意識に止めて再び布団に懐こうとした遊戯は<もう一人のボク>の声で起こされた。
「今日もまた朝から全力疾走するつもりなのか?」
「・・・ん〜やだ」
「昨日はたまたま御伽のヤツが通りがかったから間に合ったが」
「・・うん」
今日もそうだとは限らないだろ、と言う<もう一人のボク>の言葉に素直に頷く。
「起こしてくれてありがと」
にっこり笑って礼を言い、洗面所に降りていく遊戯には光に寄って来る“悪い虫”を排除するためには手段は選ばない<もう一人のボク>の心中など知る由もない。
そしてそれは“二匹目のどじょう”を狙って遅刻する羽目になった御伽にも言えることだった。
END
小姑闇様シリーズ(爆)
ゆうかりさん2900HITリクエスト御伽→遊戯です。
ちゃんと「×」じゃなくて「→」でリクエストしてくださって
ありがとうございます〜!!(笑)
しかし伽っちカワイそう(笑)
小姑闇様はやはり城之内くんよりさらに御伽くんにツメタイようです(笑)
この話を読むにあたってひとつだけお願いが!
遊戯ちゃんの最初のセリフだけは「緒方遊戯」の声で読んでね!(笑)
タイトルはジュディマリ。
どんな人ごみの中だろうと必ず見つけられると自負している、目立つ頭。
前方約30メートルほどの所を走っている“朝から会えるなんてついてる!”と御伽が思わず考えてしまう小さな少年。
「遊戯くん!」
走っている遊戯より当然自転車の御伽のほうが速い。
追いついて声を掛けると遊戯は振り返った。
「あ・・御伽・くん・・おは・よ」
よほど全力で走っていたらしい。
肩で息をしながらそれでもいつものあの笑顔であいさつをくれる。
それでなくてもかなり好きな相手に、にこ、なんて笑われたら御伽としてはもうそれだけで幸せな気分になってしまうのだ。
「・・おはよう」
御伽が返事を返すと遊戯はまた笑った。
最初は敵だと思っていた。
親にもそう言われて育ったし、なにより“自分よりゲームの出来る奴”なんて存在自体許せなかった。
自分の方が『千年パズル』所持者に相応しいはずだ。
そう思って仕掛けたゲーム“D.D.D”で完敗を喫した。
遊戯は言った。
千年パズルの力を継承したいなどと考えたことはないと。
「もうひとりのボクに会いたいってそれだけを願ったんだ」
それが遊戯の強さ。
他人を蹴落とすことだけを考えてきた自分とはわけが違うのだ。
<もうひとりの遊戯>よりもずっと弱いと思っていたのに・・。
そして気が付くといつも遊戯を捜している自分がいた。
どこにいても目が追ってしまう。
楽しそうに笑っているとこっちまで嬉しくなる。
しかも遊戯の方は御伽を友達だと言ってくれるのだ。
遊戯のことが好きなのだと自覚するまで時間はかからなかった。
だから朝からこんな笑顔全開で見せられた日には、いるとは思っていない神様とやらに感謝したくなる。
「・・・寝坊したのか?」
「うん、バス乗り遅れちゃって」
ようやく息を整えて遊戯は言った。
遊戯はいつもバスに乗って学校にくる。
そんなことはちゃんとチェック済みだ。ただ何分のバスに乗るかがまちまちなので待ち伏せ出来ないのだ。
「・・良かったら乗ってくか?」
後ろをあごで指す。自転車ならまだ遅刻しないですむはずだ。
「え、いいの?」
「ああ」
もちろん!と言いたいのをぐっとこらえてわざとぶっきらぼうに言う。
「早くしろよ、オレまで遅刻はごめんだ」
「うん、ありがとう御伽くん!」
遊戯は嬉しそうに御伽の後ろにまたがった。
「しっかりつかまってろよ」
「うん」
遊戯の腕が後ろから回される。
御伽に言われたとおりぎゅうっと力を込めてくるから自然遊戯の体は御伽の背に密着する。
背中に感じる柔らかい感触。
ペダルに足をかけてぐっと漕ぎ出しながらその幸福に酔う。
しかしそれもほんの一瞬のことで。
突然背中の気配が一変した。
「おす!遊戯」
「おはよう、城之内くん」
校門の所で城之内と鉢合わせた。
「・・・なんで朝からお前なんだよ?」
「ふふ」
城之内の問いに<遊戯>は意味ありげに笑っただけで答えなかった。
聞きたいのはこっちだ、と御伽は心の中で毒づいた。
せっかく幸せな気分だったのに。
「御伽くん、ありがとう!おかげで遅刻しないですんだよ」
「あ、いや別に」
礼を言われるほどのことはしてないし。
などと口の中でもごもご言っているうちに遊戯はまた<遊戯>と入れ替わってしまった。
「じゃ行こうか城之内くん」
「あ、ああ」
<遊戯>は城之内を促してさっさと行ってしまった。
城之内が気の毒そうにちらと見たのがわかった。
あとに残された御伽は自転車置き場に向かいながら自分の幸せについて考えていた。
次の日、枕元の目覚ましを無意識に止めて再び布団に懐こうとした遊戯は<もう一人のボク>の声で起こされた。
「今日もまた朝から全力疾走するつもりなのか?」
「・・・ん〜やだ」
「昨日はたまたま御伽のヤツが通りがかったから間に合ったが」
「・・うん」
今日もそうだとは限らないだろ、と言う<もう一人のボク>の言葉に素直に頷く。
「起こしてくれてありがと」
にっこり笑って礼を言い、洗面所に降りていく遊戯には光に寄って来る“悪い虫”を排除するためには手段は選ばない<もう一人のボク>の心中など知る由もない。
そしてそれは“二匹目のどじょう”を狙って遅刻する羽目になった御伽にも言えることだった。
END
小姑闇様シリーズ(爆)
ゆうかりさん2900HITリクエスト御伽→遊戯です。
ちゃんと「×」じゃなくて「→」でリクエストしてくださって
ありがとうございます〜!!(笑)
しかし伽っちカワイそう(笑)
小姑闇様はやはり城之内くんよりさらに御伽くんにツメタイようです(笑)
この話を読むにあたってひとつだけお願いが!
遊戯ちゃんの最初のセリフだけは「緒方遊戯」の声で読んでね!(笑)
タイトルはジュディマリ。