小姑様シリーズ・城×表・海×表
チョコレートの一応続き、なわりに御伽くん出番ナシ(笑)
小姑闇様シリーズとは
遊戯ちゃんを溺愛してる闇様が
大事な相棒を守るため邪な心を持って近づいてくる輩を撃退する話(ちょっとウソ・笑)です。
遊戯ちゃん逆ハーレム状態。でも無自覚。
チョコレートの一応続き、なわりに御伽くん出番ナシ(笑)
小姑闇様シリーズとは
遊戯ちゃんを溺愛してる闇様が
大事な相棒を守るため邪な心を持って近づいてくる輩を撃退する話(ちょっとウソ・笑)です。
遊戯ちゃん逆ハーレム状態。でも無自覚。
オレと遊戯はデパートの特設コーナーにいた。
俗に言う「ホワイトディ」のためのコーナーだ。
日曜日だし結構混んでいる。
飴だの、マシュマロだの、チョコレートだの、ハンカチだの。
そりゃあもういろんなものが置いてある。
遊戯がじいさんの店にはない新しいゲームを買うというので付き合いでここまで来ただけで別にココが目的地だったわけじゃない。
通りかかっただけだ。
だけど。
「そういや遊戯ンちのお袋さんにもお返ししないとなぁ」
「えぇ〜いいよ、どうせ義理なんだし!」
遊戯はオレをそのまあるい大きな目で見あげて言った。
「まあそうだけどよ」
こういうのは気持ちだからな。
ってゆーかやっぱりオレも遊戯の「親友」として遊戯の親にちょっとは心証良くしときたいわけだ。
・・・「親友」のその先を狙ってるわけだし。
とか内心思いつつ口では違うことを言ってみたりする。
考えてることが遊戯にばれないように、と思うせいか雄弁になってしまう。
・・・余計アヤシイ感じだ。
「静香もくれたしさ、あいつにもなんかやらねぇと」
飴の詰まったビンを持ちあげてみながらさりげなく言ったつもりだったが隣の遊戯の動きは止まってしまった。
なんかまずかったか?!
言い訳がましすぎたのか、それとも。
「ボク、御伽くんになにか返さないと悪いかなぁ・・・」
遊戯の小さな呟きにオレはビンをうっかり落としそうになった。
「貰ったのか!?御伽に!」
つい声が大きくなる。
遊戯はコクンと頷いた。
「別にバレンタインだからくれたわけじゃないと思うんだけどさ・・・」
いや、バレンタインだからこそくれたんだと思う。
思いっっきり深い意味があって寄越してやがるぞ、あの野郎。
オレは思わずこぶしを握りしめる。
「城之内くん?」
遊戯の声にオレは握ったこぶしを慌てて隠す。
「あ〜、別に返す必要ないと思うぜ、そんなの」
「そうかな」
「当たり前だろ、バレンタインとは関係ないんだし。それなのにお返しなんて遊戯がヘンな奴って思われるだけだぜ」
「そうか」
遊戯は納得したようだ。
と、急に宙を見上げて話し出した。
「え?えーっとねぇ・・・」
遊戯がなんだか返答に窮している感じで困った顔をした。
「なんだよ?もうひとりの遊戯か?」
「うん・・・ホワイトディってなんだって聞いてるんだけどさ、」
「そりゃバレンタインのお返しをする日だよ」
「城之内くん!」
遊戯が慌ててオレに向かって人差し指を口の前で立てて見せた。
なんだよ、まずかったのか?
「ボク、なんにもいらないからね!ねえ聞いてる?もう1人のボク!」
遊戯は必死で呼びかけているがもう答えは返らなかったらしい。
がく、と肩を落として言った。
「・・・ああもう引っ込んじゃった・・」
「悪ぃ、なんかまずかったのか?」
「ううん、別にそういうわけじゃないんだけどさ・・・御伽くんにチョコもらった時にもうひとりのボクも欲しがったから」
「やったのか?!」
チョコを、もうひとりの遊戯に!?
オレはさっきの御伽の時よりも大きな声を出した。
「あげたってゆーか・・・。コンビニでチョコとお菓子とたくさん買って帰って一緒に食べたんだ。・・・バレンタイン用のチョコ買うの恥ずかしかったから普通のなんだけど」
コンビニものとはいえ、遊戯からの、バレンタインチョコ。
御伽が聞いたら泣いて悔しがるだろう。
遊戯からは絶対に貰えないと思ったからこそ自分からやったんだろうに。
策に溺れたな、って感じだ。
・・・ってオレもそうとう悔しいんだけどよ・・・。
まあそれはともかく。
「・・で、何がまずいんだ?」
「え、だってボクも一緒に食べたのにさ」
ナルホドな。
自分も食べたからお返しを貰うのは悪い、と思ってるわけだ。
まあお返しもなにも身体は一緒なんだからな。
とは言っても。
「そんなん関係ないだろ」
「・・・でも」
「もうひとりの<遊戯>がお前になんかしてやりたいってならありがたく貰っとけよ。・・そんなのキモチのモンダイだろ」
「城之内くん」
「アイツこういうの初めてだろ?バレンタインとか、さ」
「・・・うん、ありがとう城之内くん。そうするよ」
遊戯がにっこり笑う。
あ〜何でオレ敵に塩送ってるんだ?!
馬鹿みたいだ、と自分でも思う。
けど。
遊戯に何かしてやりたい、
遊戯が喜ぶことをしたい、
遊戯の笑ってるとこが見たい、
・・・遊戯に好かれたい、
そういう気持ちはオレも一緒だから。
こういうのなんて言うんだ?
「同じ穴のムジナ」とか。
そんな感じか。
当の遊戯はなーんも気がついてないってんだからまったく前途多難だ。
オレは心の中でため息をついた。
と、その時。
「遊戯」
オレが世界で1番嫌いな声がした。
「海馬くん!」
遊戯が声の主の名を呼ぶ。
振り返ると黒服数名と弟を従えた海馬のヤローが立っていた。
「奇遇だな」
奇遇もくそもまたてめーなんかよからぬこと考えて遊戯のこと張ってたんじゃねぇのか?
遊戯の奴はそんなこと考えもしないんだろう、ホントだね、なんて無邪気に言っている。
「遊戯、渡しておく」
海馬が遊戯に包みを突き出した。
それほど大きくないそれは可愛らしくラッピングされていてとても海馬に似合わない。
「え、なに?」
「14日は登校出来そうもないからな」
・・・ホワイトディか。
そういや遊戯のおふくろさんはこいつにもチョコ用意しといたんだった。
オレが思ったとおりやっぱりお前遊戯のこと張ってたな?
それを遊戯に渡すためにわざわざ来たんだろ。
いかにも“偶然”来たみたいな面しやがって。
「借りは返す」
ふふん、と鼻で笑って。
・・・何でこいつはこーゆームカツク言い方するんだろうな。
ケンカ売ってんのか。
いつもだったらこの辺でもうひとりの遊戯が出てきて海馬のことをぎゅうと言わせてくれるんだが、今日はさっきの「ホワイトディ」の一件で引っ込んじまったきり出てきそうもない。
遊戯に危害が加えられるようなことがあれば話は別なんだろうが。
つーことはこのケンカ、オレが買ってもいいよな?
よし、ここは<遊戯>に代わってオレがガツンとかましたる。
とか思った矢先に遊戯が口を開いた。
「借りとか貸しとかそんな風に言われたら、ボク、受け取れないよ。海馬くん」
「・・・なんだと?」
海馬の表情が変わった。
剣呑な雰囲気に後ろの黒服たちがオタオタしだす。
しかし遊戯は動じない。
「ママもそんなつもりじゃなかったと思うし」
「・・・どんなつもりだと言うんだ」
「どんなつもりって言うか・・・こういうときは“ありがとう”って渡すべきじゃないかと思うんだけど」
海馬がぐっと詰まった。
控えめながら言うことは言うんだよ遊戯は。
ありえないことだけど遊戯自身が海馬にチョコをやったんなら、また話は違っただろう。
なんも言わずに受け取っただろうな。
遊戯は自分のこととなるとあんまり怒らない。
自分のことはどうでもいいっていうか。
だからこそオレがなんとかしてやんなきゃって気分になるわけだが。
それはともかく遊戯の言葉に詰まったきり海馬は固まってしまった。
固まった時点でてめぇの負けは決まってんだよ。
遊戯は意外に頑固だからこうなったら梃でも受け取らないだろう。
海馬、お前はもう詰んでるぜ。
と、後ろからとことこ出てきたモクバがフリーズした兄貴の手から包みを取り上げた。
そして遊戯に向かって差し出す。
「遊戯、あれオレも食べたんだ。だから、ありがと」
「・・うん、ありがとうモクバくん。ちゃんとママに渡しとくね」
遊戯はちょっと驚いたようだったがにっこり笑って受け取った。
なんつーか。
兄思いのいい弟だな〜とか感心してみたり。
兄思いっていうか、兄の性格をよくわかってるっていうか。
この場面で素直に“ありがとう”なんて言える奴じゃねぇからな、海馬は。
性格、歪んでるし。
それを見越して助け舟を出したわけだ。
遊戯の笑みを受けてモクバはホッとした顔をした。
それから窺うように兄の顔をちらっと見た。
大丈夫だ、モクバ。
この馬鹿やろうがお前のこと余計なことしたとか言って怒ったらすぐさまオレがケンカ買ってやるから。
「・・・礼は言っておく」
遊戯がモクバ相手のときよりさらに嬉しそうに笑った。
「うん。ありがとう海馬くん。ごめんね、文句言って」
その遊戯の笑顔をちゃんと確認した上で海馬はくるりと踵を返した。
モクバを促してさっさと退場する。
「素直に“ありがとう”って言えないのかね」
「海馬くんらしいじゃない」
ころころと楽しげに笑う遊戯はやっぱり可愛いと思う。
この笑顔を見たいと思う気持ちは一緒なんだなぁ。
やっぱり「同じ穴のムジナ」か。
それでも『同じ穴』から抜け出そうとオレは遊戯に静香用のキャンディを選んでもらったりしていた。
いつか抜け出せるんだろうか。
競争率高し。
俗に言う「ホワイトディ」のためのコーナーだ。
日曜日だし結構混んでいる。
飴だの、マシュマロだの、チョコレートだの、ハンカチだの。
そりゃあもういろんなものが置いてある。
遊戯がじいさんの店にはない新しいゲームを買うというので付き合いでここまで来ただけで別にココが目的地だったわけじゃない。
通りかかっただけだ。
だけど。
「そういや遊戯ンちのお袋さんにもお返ししないとなぁ」
「えぇ〜いいよ、どうせ義理なんだし!」
遊戯はオレをそのまあるい大きな目で見あげて言った。
「まあそうだけどよ」
こういうのは気持ちだからな。
ってゆーかやっぱりオレも遊戯の「親友」として遊戯の親にちょっとは心証良くしときたいわけだ。
・・・「親友」のその先を狙ってるわけだし。
とか内心思いつつ口では違うことを言ってみたりする。
考えてることが遊戯にばれないように、と思うせいか雄弁になってしまう。
・・・余計アヤシイ感じだ。
「静香もくれたしさ、あいつにもなんかやらねぇと」
飴の詰まったビンを持ちあげてみながらさりげなく言ったつもりだったが隣の遊戯の動きは止まってしまった。
なんかまずかったか?!
言い訳がましすぎたのか、それとも。
「ボク、御伽くんになにか返さないと悪いかなぁ・・・」
遊戯の小さな呟きにオレはビンをうっかり落としそうになった。
「貰ったのか!?御伽に!」
つい声が大きくなる。
遊戯はコクンと頷いた。
「別にバレンタインだからくれたわけじゃないと思うんだけどさ・・・」
いや、バレンタインだからこそくれたんだと思う。
思いっっきり深い意味があって寄越してやがるぞ、あの野郎。
オレは思わずこぶしを握りしめる。
「城之内くん?」
遊戯の声にオレは握ったこぶしを慌てて隠す。
「あ〜、別に返す必要ないと思うぜ、そんなの」
「そうかな」
「当たり前だろ、バレンタインとは関係ないんだし。それなのにお返しなんて遊戯がヘンな奴って思われるだけだぜ」
「そうか」
遊戯は納得したようだ。
と、急に宙を見上げて話し出した。
「え?えーっとねぇ・・・」
遊戯がなんだか返答に窮している感じで困った顔をした。
「なんだよ?もうひとりの遊戯か?」
「うん・・・ホワイトディってなんだって聞いてるんだけどさ、」
「そりゃバレンタインのお返しをする日だよ」
「城之内くん!」
遊戯が慌ててオレに向かって人差し指を口の前で立てて見せた。
なんだよ、まずかったのか?
「ボク、なんにもいらないからね!ねえ聞いてる?もう1人のボク!」
遊戯は必死で呼びかけているがもう答えは返らなかったらしい。
がく、と肩を落として言った。
「・・・ああもう引っ込んじゃった・・」
「悪ぃ、なんかまずかったのか?」
「ううん、別にそういうわけじゃないんだけどさ・・・御伽くんにチョコもらった時にもうひとりのボクも欲しがったから」
「やったのか?!」
チョコを、もうひとりの遊戯に!?
オレはさっきの御伽の時よりも大きな声を出した。
「あげたってゆーか・・・。コンビニでチョコとお菓子とたくさん買って帰って一緒に食べたんだ。・・・バレンタイン用のチョコ買うの恥ずかしかったから普通のなんだけど」
コンビニものとはいえ、遊戯からの、バレンタインチョコ。
御伽が聞いたら泣いて悔しがるだろう。
遊戯からは絶対に貰えないと思ったからこそ自分からやったんだろうに。
策に溺れたな、って感じだ。
・・・ってオレもそうとう悔しいんだけどよ・・・。
まあそれはともかく。
「・・で、何がまずいんだ?」
「え、だってボクも一緒に食べたのにさ」
ナルホドな。
自分も食べたからお返しを貰うのは悪い、と思ってるわけだ。
まあお返しもなにも身体は一緒なんだからな。
とは言っても。
「そんなん関係ないだろ」
「・・・でも」
「もうひとりの<遊戯>がお前になんかしてやりたいってならありがたく貰っとけよ。・・そんなのキモチのモンダイだろ」
「城之内くん」
「アイツこういうの初めてだろ?バレンタインとか、さ」
「・・・うん、ありがとう城之内くん。そうするよ」
遊戯がにっこり笑う。
あ〜何でオレ敵に塩送ってるんだ?!
馬鹿みたいだ、と自分でも思う。
けど。
遊戯に何かしてやりたい、
遊戯が喜ぶことをしたい、
遊戯の笑ってるとこが見たい、
・・・遊戯に好かれたい、
そういう気持ちはオレも一緒だから。
こういうのなんて言うんだ?
「同じ穴のムジナ」とか。
そんな感じか。
当の遊戯はなーんも気がついてないってんだからまったく前途多難だ。
オレは心の中でため息をついた。
と、その時。
「遊戯」
オレが世界で1番嫌いな声がした。
「海馬くん!」
遊戯が声の主の名を呼ぶ。
振り返ると黒服数名と弟を従えた海馬のヤローが立っていた。
「奇遇だな」
奇遇もくそもまたてめーなんかよからぬこと考えて遊戯のこと張ってたんじゃねぇのか?
遊戯の奴はそんなこと考えもしないんだろう、ホントだね、なんて無邪気に言っている。
「遊戯、渡しておく」
海馬が遊戯に包みを突き出した。
それほど大きくないそれは可愛らしくラッピングされていてとても海馬に似合わない。
「え、なに?」
「14日は登校出来そうもないからな」
・・・ホワイトディか。
そういや遊戯のおふくろさんはこいつにもチョコ用意しといたんだった。
オレが思ったとおりやっぱりお前遊戯のこと張ってたな?
それを遊戯に渡すためにわざわざ来たんだろ。
いかにも“偶然”来たみたいな面しやがって。
「借りは返す」
ふふん、と鼻で笑って。
・・・何でこいつはこーゆームカツク言い方するんだろうな。
ケンカ売ってんのか。
いつもだったらこの辺でもうひとりの遊戯が出てきて海馬のことをぎゅうと言わせてくれるんだが、今日はさっきの「ホワイトディ」の一件で引っ込んじまったきり出てきそうもない。
遊戯に危害が加えられるようなことがあれば話は別なんだろうが。
つーことはこのケンカ、オレが買ってもいいよな?
よし、ここは<遊戯>に代わってオレがガツンとかましたる。
とか思った矢先に遊戯が口を開いた。
「借りとか貸しとかそんな風に言われたら、ボク、受け取れないよ。海馬くん」
「・・・なんだと?」
海馬の表情が変わった。
剣呑な雰囲気に後ろの黒服たちがオタオタしだす。
しかし遊戯は動じない。
「ママもそんなつもりじゃなかったと思うし」
「・・・どんなつもりだと言うんだ」
「どんなつもりって言うか・・・こういうときは“ありがとう”って渡すべきじゃないかと思うんだけど」
海馬がぐっと詰まった。
控えめながら言うことは言うんだよ遊戯は。
ありえないことだけど遊戯自身が海馬にチョコをやったんなら、また話は違っただろう。
なんも言わずに受け取っただろうな。
遊戯は自分のこととなるとあんまり怒らない。
自分のことはどうでもいいっていうか。
だからこそオレがなんとかしてやんなきゃって気分になるわけだが。
それはともかく遊戯の言葉に詰まったきり海馬は固まってしまった。
固まった時点でてめぇの負けは決まってんだよ。
遊戯は意外に頑固だからこうなったら梃でも受け取らないだろう。
海馬、お前はもう詰んでるぜ。
と、後ろからとことこ出てきたモクバがフリーズした兄貴の手から包みを取り上げた。
そして遊戯に向かって差し出す。
「遊戯、あれオレも食べたんだ。だから、ありがと」
「・・うん、ありがとうモクバくん。ちゃんとママに渡しとくね」
遊戯はちょっと驚いたようだったがにっこり笑って受け取った。
なんつーか。
兄思いのいい弟だな〜とか感心してみたり。
兄思いっていうか、兄の性格をよくわかってるっていうか。
この場面で素直に“ありがとう”なんて言える奴じゃねぇからな、海馬は。
性格、歪んでるし。
それを見越して助け舟を出したわけだ。
遊戯の笑みを受けてモクバはホッとした顔をした。
それから窺うように兄の顔をちらっと見た。
大丈夫だ、モクバ。
この馬鹿やろうがお前のこと余計なことしたとか言って怒ったらすぐさまオレがケンカ買ってやるから。
「・・・礼は言っておく」
遊戯がモクバ相手のときよりさらに嬉しそうに笑った。
「うん。ありがとう海馬くん。ごめんね、文句言って」
その遊戯の笑顔をちゃんと確認した上で海馬はくるりと踵を返した。
モクバを促してさっさと退場する。
「素直に“ありがとう”って言えないのかね」
「海馬くんらしいじゃない」
ころころと楽しげに笑う遊戯はやっぱり可愛いと思う。
この笑顔を見たいと思う気持ちは一緒なんだなぁ。
やっぱり「同じ穴のムジナ」か。
それでも『同じ穴』から抜け出そうとオレは遊戯に静香用のキャンディを選んでもらったりしていた。
いつか抜け出せるんだろうか。
競争率は結構高い。
END
競争率高し。
2001.03.15