アニメ、プロポーズ記念(爆)でもせつない系
キミがなにも言わなくても
キミが何を考えているのか、
キミが何を思っているのか、
ボクにはわかるよ。
だってキミは・・・ボクだから。
−もうひとりのボク。
暗い自分の部屋でボクはパズルに問いかける。
「キミは、誰なの・・・?」
窓の外の月明かりを受けてパズルに付けた鎖が鈍く光る。
キミがなにも言ってくれないと
キミが何を考えているのか、
キミが何を思っているのか、
ボクはわからない時がある。
どうしてだろう
キミは・・・ボクなのに。
−もうひとりのボク。
何もわからないってキミは言う。
わかるのはボクが千年パズルを持つことで存在出来るってことだけだって。
でも。
それじゃ、もしこの間みたいなことが―
パズルが砕かれるようなことがあったら
キミは、どうなるの?
キミはどこに行くの。
キミは帰るところがあるの。
キミはいつか帰ってしまうの。
―ずっとボクと一緒にいてくれないの。
聞きたいことはたくさんあるのに
言葉に出来ない。
キミはキミで、ボクはボクなの?
記憶が戻らなくてもかまわないから一緒にいたいってキミは言ってくれる。
キミが優しいから
ボクは甘えてしまう。
ボクの記憶を、全部あげるから。
本当はわかってる。
キミには多分、行かなきゃいけない場所がある。
だけどキミが優しいから、ボクは甘えてしまう。
・・・それに気がつかないフリをする。
ボクはキミをボクの中に閉じ込めて置いちゃいけない。
ボクはキミを解放してあげなくちゃいけない。
でも。
覚えていて。
ボクはキミが大好きだよ。
キミが望むなら
ボクは・・・・・・
キミがなにも言わなくても
キミの優しさが
ボクにはわかるよ。
だってキミが・・・ボクは大好きだから。
−もうひとりのボク。
ボクは大丈夫。
大丈夫だよ。
―本当に・・・大丈夫、だから。
END
2001.04.25