■ゆびきり(闇表)■

闇表。
クリスマス企画でUPしたもの。















つないだ指先。
温かい。
キミがココにいるってわかるから。



離さないでね。
離さないでいてね。





 

 


『オレは何もプレゼントを用意していない』
「いいよ、そんなの」
遊戯はこともなげに言う。
しかし<遊戯>は不満そうだ。
納得がいかないらしい。
遊戯は少し考えて<遊戯>に右手を差し出した。
「じゃ、指きり」
『指きり・・・?』
「知らない?約束する時に使うんだよ」
遊戯は<遊戯>の手を取ってその小指に自分の小指を絡めた。



♪ゆびきりげんまん
嘘ついたら
針千本飲―ます

指きった!

 

『・・・それでオレは何の約束を守ればいいんだ?』
遊戯はくすくす笑いながら答えた。
「ナイショ」
『なんだそれ』
<遊戯>の抗議の声を遊戯は笑って受け流す。

約束したのは、ボク。
“絶対に言わない”
言ったらキミが困るから。


どんなに 寂しくても。
どんなに つらくても。



本当は



ずっと一緒に いて欲しくても。





絶対に。



指きりげんまん


言わないでいる自信があるよ。



「たいしたことじゃないんだ」
“大丈夫”

でもこれは嘘だから
ボクは針を飲まなきゃいけないのかな。

嘘ついたら針千本


ケーキに混ぜたらまだ食べやすいかも。
遊戯はそんなことを考えた。

 

 
ずっと指をつないでいられたらよかったのに。

つないでいられると信じていられたらよかったのに。



















END










2002.01.21

 

 

 

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