クリスマス企画でUPしたもの。
つないだ指先。
温かい。
キミがココにいるってわかるから。
離さないでね。
離さないでいてね。
『オレは何もプレゼントを用意していない』
「いいよ、そんなの」
遊戯はこともなげに言う。
しかし<遊戯>は不満そうだ。
納得がいかないらしい。
遊戯は少し考えて<遊戯>に右手を差し出した。
「じゃ、指きり」
『指きり・・・?』
「知らない?約束する時に使うんだよ」
遊戯は<遊戯>の手を取ってその小指に自分の小指を絡めた。
♪ゆびきりげんまん
嘘ついたら
針千本飲―ます
指きった!
『・・・それでオレは何の約束を守ればいいんだ?』
遊戯はくすくす笑いながら答えた。
「ナイショ」
『なんだそれ』
<遊戯>の抗議の声を遊戯は笑って受け流す。
約束したのは、ボク。
“絶対に言わない”
言ったらキミが困るから。
どんなに 寂しくても。
どんなに つらくても。
本当は
ずっと一緒に いて欲しくても。
絶対に。
指きりげんまん
言わないでいる自信があるよ。
「たいしたことじゃないんだ」
“大丈夫”
でもこれは嘘だから
ボクは針を飲まなきゃいけないのかな。
嘘ついたら針千本
ケーキに混ぜたらまだ食べやすいかも。
遊戯はそんなことを考えた。
ずっと指をつないでいられたらよかったのに。
つないでいられると信じていられたらよかったのに。
END
2002.01.21