遊馬とアストラルアストラルと遊馬遊馬とアストラル



 

 

遊+アス

『わからない』
記憶喪失の幽霊はわからないことばっかりだ。
トイレに何故一緒についてきちゃいけないんだなんて、阿呆なことまで聞いてくる。
そうして『記憶しておく』
そんなことわざわざ記憶しておかなくっていいっつーの。
それでもデュエルの話の時はまるで食い付きが違うんだ。

ああ、こいつ本当にデュエルが好きなんだ。

そう思うとなんかいろんなことが、まあいいか!って思えるんだ。

***
仲良し共同生活
・・はまだ遠いカンジですが

11.05.11

 


 

アストラルと遊馬

『遊馬、私はアストラル世界から来た』
「あすとらるせかい?」
なんじゃそりゃ、と遊馬は首を傾げる。
そんな国聞いたことない。
『ナンバーズに勝ったことでまた少し記憶を取り戻した。私は異世界の人間だ』
「異世界って」
唐突な告白に遊馬はあんぐりと口を開ける。
其れをアストラルは理解できなかった、ととったらしい。
『此処とは違う次元にある世界だ』
「そんくらい説明してくれなくたってわかるっての!」
『そうか。キミが説明なしでわかるとは思わなかった』
アストラルはさり気に失礼なことを言う。
ムカつくけれど、別にこっちを怒らせようとしているわけではないらしい。
「・・・ってことはお前幽霊じゃないの?」
『そのようだ』
淡々と何の感情も無いかのようにアストラルはそう言う。
けれど、この間の先生とのデュエル、遊馬が追い詰められたら消えかかっていた。
幽霊なら、消滅するってことは成仏するってことかと思ってたのに。

お前、オレが負けたらホントに消えちゃうの

質問は声にならなかった。


***
幽霊だと思ってたわけだしね
負けたら消えるって言われても
ちょっとピンとこないとこあったんじゃないかな、と。

11.05.04
 

 


 

遊馬とアストラル

「お前一体何者なんだよ」
『アストラル』
「それって名前だろ」
そうじゃなくって!と遊馬は言った。
「地球外生命体だとか、実は幽霊だとかさ!」
他の人間には見えないのだからそういった類かと思って訊いてみたのだが、アストラルの返答は至極あっさりしていた。
『わからない』
あんまりさらりと言われたもので、遊馬は何だか可笑しくなって笑ってしまった。
『何が可笑しい?』
何故笑うのか理解できない、とアストラルは言った。
「だってお前、自分の名前以外なんも覚えてないのに、デュエルのことだけはわかるって」

「どんだけデュエルが好きなんだよ!」

何もかも忘れてしまった癖に、それだけは、デュエルだけは覚えているなんて。

『そうだな』
アストラルが真面目にそう答えたのが可笑しくてさらに遊馬は笑った。

***
デュエル好き同士
仲良くなれそう、かな?

まだキャラ掴んでませんが。

 

11.04.13


 

 

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