■遊アス遊■
「誰か居ますか〜」
長い長い石段を上がっていかにも何か出そうなオンボロ寺の扉をそっと開ける。
祖母ちゃんにお使いを頼まれた以上、誰かしかは居るのだろうが、それ以外のモノも出そうな雰囲気だ。
出来たらそういう類には遭遇したくない。
…此れ以上。
『…遊馬、そういう時は「たのもう!」と言うのではないか?』
「なんだそりゃ何処の道場破りだよ」
『そうか』
いつもだったらもう2、3何か言いそうな所だがアストラルはあっさり引き下がってしまった。
もうこれ以上この手の類には遭遇したくない。
この自称・アストラル世界から来たと言う幽霊で今は手一杯だ。
他の幽霊の面倒までは見きれない。
カイトに実質負けて以来どうにも大人しくなってしまってやりにくいったらない。
気が付けば元気付けようと考えている自分が居て、それもやりにくいったらない原因の一つだ。
***
すぐ「五月蠅い」っつーけど
大人しければ大人しいで調子狂うっつー
11.07.27
■遊アス遊■
アストラルはぼんやりしている、気がする。
この間カイトとかいうナンバーズハンターに負けたのがそんなにショックだったんだろうか。
途中でヤツは居なくなっちまったから、実際負けた訳じゃないけど、あれはもうオレ達の負けだった。
オレだって勿論ショックだった。
手も足も出なかったことが悔しかった。
でもいつまでもくよくよしてたってしょうがないじゃん。
今度勝てばいい話だろ。
***
カイト戦後
遊馬くんの方が立ち直りは早い気がいたします。
11.07.20
■遊馬・アストラル・カイト■
『この世界ではデュエリストは本来口笛を吹きながら登場するものなのか』
心底感心したようにアストラルが言った。
「そんなわけねえだろ!」
アストラルが来てから何回かナンバーズを持った相手とデュエルしてきたがそんな奴は一人として居なかった。
今までそんな奴居たかよ、と指摘してやるとアストラルは少し考えて言った。
『…強いデュエリストだけに許された特権か』
「違うっつーてんだろが」
そんな特権イラネっつの。
むしろ口笛吹いて出てこいなんて言われたら罰ゲームだろ!
***
カイトくんいいキャラで好き好き(^−^)
口笛は笑ったです(笑)ステキ!
11.07.13
■遊アス凌■
「あいつ、凌牙を守るためにホープを召喚したのか」
…そうだろうか。
観戦していた鉄男の声にアストラルは首を傾げた。
不用意な召喚だったな、などと言ってしまったが、考えあってのことだったのならば詫びなければなるまい。
『其処まで考えていたのか、遊馬』
「ええー?いや全然」
遊馬はそう言って笑った。
やはりな。
レベル4のモンスターが揃ったからホープを呼び出した、それだけのことだ。
「だけどまあ結果オーライだろ!」
凌牙のライフを守れたしさ!!
明るくそう言って遊馬は笑う。
自分のライフは犠牲になったが、それでも凌牙を守れたから、と言って笑うのだ。
その笑顔に何処か胸の奥の方がチクリと痛い気がするのは、多分気のせいだ。
***
凌牙←遊←アス
相変わらず矢印は一方通行ってな感じの。
凌牙って書いてますがフツーにシャークって読んでるので
読んでくださる方もそのつもりで居てくださると嬉しい(^^ゞ
11.07.06
■凌←遊←アス■
落ちつけ遊馬、と凌牙が言った。
そんなんじゃこのデュエル勝てねえぞ、とも。
この状況でも冷静なその言葉が遊馬を落ち着かせる。
大丈夫だ、勝てる。
そんな風に思うことが出来る。
と、後ろから声がかかった。
『遊馬、何故五月蠅いと言わない?』
「は?何言ってるんだよ」
『私が言えば「五月蠅い」と怒鳴るだろう』
…確かに。
同じ台詞でも、多分アストラルが言ったら素直に聞けなかった。
どうしてなんだろう。
しかし遊馬にはデュエル中に其処まで考える余裕はなかった。
***
凌牙←遊馬←アストラル
矢印は全部こっち←向きみたいな。
凌牙さんが遊馬くんの世話を焼いちゃうと
アストラルさんの出番が減る(^^ゞ
11.06.29