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44話

ハルトは兄思いの優しい子供なのだと思う。
疲れている兄の為にキャラメルを探しに街へ出た、そのことからも其れがわかる。
カイトも本来は優しい人間なのだと思う。
カイトとのデュエルで、敗者はナンバーズごと魂までも奪い取られてしまう。
『オレは弟の為に魂を売った』
おそらくカイトにとってそれは辛いことなのだ。
けれど弟の為に心を鬼にした。
二人とも、優しい。
遊馬も多分そう感じたのだと思う。
だから迷ってる。
私の記憶と、ハルトの病気と、カイトの苦悩と。
どれも解決したくて、助けたくて、でも全部は無理で。

遊馬も、優しい。
けれど選ぶのは遊馬自身だ。

『私はこのデュエル力を貸すことは出来ない』

私を選んで欲しいなどと、優しい遊馬に言える筈もない。

***
遊アス
其処で迷われたらアストラルかわいそじゃね?と思った…(^^ゞ
一番付き合い長いのにさー

12.02.22

 


 

 

 

 

クリスマス

『其れは何だ遊馬』
「何って、クリスマスツリーだよクリスマスツリー。もうじきクリスマスだからな」
クリスマスツリーに飾りを付けていたらアストラルが後ろで言った。
『クリスマスとは何だ』
ああ、うん。そう聞かれると思ったよ。
「サンタクロースが世界中の子供にプレゼントをくれる日だよ」
『そんな人物が居るのか』
感心したようにアストラルは言う。
「どっか寒い国に住んでるらしいぜ」
何処だったっけ、姉ちゃんが実在の人物だって言ってたハズ。
まあオレももう中学生だし、プレゼントは祖母ちゃんや姉ちゃんが用意してくれてるって知ってるけど。

でも、アストラルは知らないんだ。

「なあアストラル、お前何か欲しいものある?」
だからお前のサンタにはオレがなってやるよ。

***
アストラルさんはナンバーズを欲しがりそうだ(^^ゞ
まあそれもある意味遊馬くんにしか叶えられない願いではある。

11.12.21

 


 

星に願いを

『人は星に願いをかけるものなのか、遊馬』
オボミに返し忘れていたカードを見てアストラルが言う。
「あ?ああうん、流れ星とか」
流れてる間に3回唱えるんだぜ。結構難しい。
アストラルは真剣に聞き返してきた。
『そうすると叶うのか?』
「叶うってまあ、おまじないみたいなもんだよ」
『おまじない…』
少しがっかりした様子を見て、嘘でも叶うって言ってやればよかったかな、と思う。

星に願いを

ゼペット爺さんの願いは確かに叶ったのだから。

***
遊馬くんが星に願いをがピノキオだって知ってる気がしない…(失礼)

11.08.30

 


 

ブラックミスト戦後

『どうした遊馬』
無意識に腕を擦っていたらしい。
アストラルに聞かれて遊馬は言った。
「あーさっきアイツに引っ張られたトコちょっと痛いっつーか」
NO.96ブラックミストから出た弦の様なものに巻きつかれた腕がちょっと痺れたようになっている。
よほど強い力で引っ張られたらしい。
擦る遊馬の手に自分の手を重ねる様にしてアストラルが言った。
『私が触れることが出来たら良かったのだが…こうすると人間は少し痛みが和らぐのだろう?』
遊馬の手と同じ動きをしながらそう言う。
なんだろう。
何だか上手く言えないけれど、アストラルが自分を心配してくれてることはわかった。

偉そうで、五月蠅くて
其れは今も変わらない、けれど
だけど最初はもっと冷たいカンジがした。
機械みたいに無機質だった。

触れない癖に腕を擦ってくれようとするアストラルをそっと見上げる。
なんだろう。
上手く言えないけれど、少し痛みは和らいだ気がするのだ。


***
アストラルさんが初期と比べて
感情がもう少し前に出てくるようになったなあ
可愛くなったなあとか思うのです。

弦とか書いてますが触手と書くのはナンかなーと思ってさー
遊馬くん視点だしな。

11.08.23


 

闇化プロローグ的な

「どうしてナンバーズにとり憑かれた人はあんな風になってしまうのかしら」
小鳥が疑問を口にした。
ナンバーズはアストラルの記憶の欠片だ。
そのカードを持った人は大抵の場合、自分の欲望を優先させ、他者に迷惑をかけ巻き込んで暴走する。
「なんで?」
遊馬がアストラルを見上げて聞いた。
『わからない』
アストラルは言った。
『だが、もしかしたら…私自身が邪悪な存在なのかもしれないな』
自分の記憶の破片を手にした者の心が黒く染まるのなら、それは自分が悪であるということではあるまいか。
其れは仮定だ。
自分には記憶が無い。
だからその仮定を否定することが出来ない。
そうだとしたら此処に、遊馬の側に居ることは、また仲間たちを危険に晒すことと繋がるのではあるまいか……。
「そんなこと、あるわけないだろ!!」
遊馬が叫んだ。
「お前はいい奴に決まってる!」
『だが遊馬、』
アストラルの言葉を遮って遊馬は言った。
「デュエルしたらソイツがわかるって言っただろ。別に大袈裟に言ってるわけじゃない。本当に<わかる>って思うんだ」
100%全部相手がわかるってわけじゃないけど、と遊馬は続ける。
「でも少なくともデュエルが好きかどうかくらいは絶対わかる!」
アストラルの目を見て遊馬は断言した。
「お前デュエル好きじゃん」
 

「だからお前は悪い奴じゃない。絶対!」

 
記憶が無くたってそんなことわかる。
自信満々にそう言い張る遊馬の言葉に根拠は無い、とアストラルは思った。
けれどその言葉が嬉しいのも確かなのだ。


***
いや来週闇化するみたいなので!
黒いアストラルさん悪い顔だよ素敵〜
巻き添えで遊馬くんまで闇化っぽいし
それを鉄男くんが、なんてもう超楽しみ!
鉄男くん可愛いよ鉄男くん

小ネタにしては長い…(^^ゞ

11.08.17

 


 

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