キリ番リク、闇表パラレル。
人魚姫がモチーフでしたが原形はとどめてません(笑)
前編はこちらから
人魚姫がモチーフでしたが原形はとどめてません(笑)
前編はこちらから
「ん・・・」
その時助けた彼が身じろぎました。
遊戯は慌ててまた彼を覗き込みました。
彼の目蓋が動いて、それからゆっくり開かれました。
赤い、瞳。
今まで遊戯が見たこともない色です。
とてもキレイだと遊戯は思いました。
目を閉じている時は自分と似ていると思ったのに、目を覚ました彼は遊戯とはまったく違いました。
意志の強そうな目をしています。
目だけでこんなに印象が違うものでしょうか。
遊戯はその瞳に魅入られたように目をそらすことが出来ませんでした。
「ここ・・・は?」
彼の唇が動いて言葉を紡ぎだしました。
その声さえも遊戯とは違います。
「あ、ここはボクの住んでいる島で・・・えと、キミ昨日の嵐で船が難破して流れ着いたんだと思うんだけど・・・覚えてる?」
思わず聞き入ってしまった遊戯でしたが慌てて答えました。
「そう、か」
彼は額に手を当ててしばらく考えていましたがやがてお礼を言いました。
「キミが助けてくれたんだな、ありがとう」
「え、あ・・うん。ボクと“ブラックマジシャン”でここに運んだんだ」
「“ブラックマジシャン”・・?」
彼の目が動いて“ブラックマジシャン”を捕らえました。
遊戯は身体を強張らせました。
彼は不思議そうに“ブラックマジシャン”を見ています。
「M&Wの?」
「・・・うん」
やっぱり彼も遊戯のことを畏れるのでしょうか。
仲良くしてくれそうな予感がしたのに。
でも大好きな“ブラックマジシャン”を忌み嫌う人ならば仕方ありません。
「M&W好きなのか?」
「あの、ボク“ブラックマジシャン”以外は持ってないんだ・・・」
彼がなんだか嬉しそうに聞いてくるので遊戯は申し訳なさそうに答えました。
「そうか」
彼は少し残念そうでしたが思いついたように身体を起こしました。
「大丈夫?」
「ああ、平気だ」
遊戯が慌てて支えます。
彼はベルトに取り付けていたカード入れから自分のデッキを取り出しました。
「“ブラックマジシャン”なら、オレも持ってるぜ」
少々濡れてはいますが別に損傷はないようです。
死にそうな目にあったと言うのにそれでもカードは無事、というあたり文字通り“命より大事なデッキ”といった所でしょうか。
見上げた根性です。
彼はカードの束の中から一枚取り出しました。
「ほら」
「ホントだ」
見せてくれたカードは“ブラックマジシャン”。
でも遊戯の“ブラックマジシャン”とはちょっと違います。
「M&Wはやったことあるか?」
「ううん。どうやるの?」
彼はとても親切に自分のデッキを並べて教えてくれました。
こんな風に遊戯と話してくれた人は初めてです。
「あの、キミ・・・ボクのこと怖くないの?」
「何故?」
思い切って遊戯は聞いてみました。
だけど遊戯の問いに彼はきょとんとした顔をしました。
「だってボク・・魔法の力があって・・・」
「ああ」
彼は“ブラックマジシャン”をまた見ました。
“ブラックマジシャン”が何故そこに実体化しているかがようやくわかったようでした。
「でもあんなことデュエルディスクがあれば誰でも出来るぜ」
「・・・でゅえるでぃすく?」
「カードを立体映像で出せるんだ」
「・・へえ」
彼は『魔法の力』のことなど全然気にしていなかったのです。
そしてまたM&Wの説明を始めました。
「ボク、遊戯って言うんだ。キミは?」
彼の手元を覗き込みながら遊戯は自己紹介をしました。
彼は驚いた顔をして遊戯を見ました。
「オレも<遊戯>って言うんだ」
遊戯もびっくりして彼を見ました。
その赤い眼に遊戯が映っています。
<遊戯>の瞳が嬉しそうに細められました。
「他人って気がしないな・・・よろしく遊戯」
差し出された手を遊戯は固く握りました。
「こちらこそよろしくね」
***
それから一週間、2人と“ブラックマジシャン”は楽しく過ごしました。
<遊戯>が遊戯を怖がったり嫌がったりしなかったので“ブラックマジシャン”も幸せでした。
“ブラックマジシャン”にとっては遊戯の笑顔が幸せなのです。
<遊戯>は遊戯に自分のデッキを使ってM&Wを教えてくれました。
「面白いね、これ」
「だろう」
遊戯が言うと<遊戯>も嬉しそうです。
自分の好きなモノを遊戯が気に入ってくれたことが嬉しかったようです。
「ボクもやってみたいなぁ」
「自分のデッキを作ればいい。オレも手伝うし」
「・・うん」
遊戯は笑って答えました。
だけどそれは無理だということを遊戯は知っていました。
遊戯は魔力を持っているからです。
この島から出られません。
カードを集めることなど出来るわけがありませんでした。
だけど<遊戯>が優しくしてくれるので楽しくて仕方がありませんでした。
もうすぐ別れの時が近づいているのはわかっていましたが。
この島の近くを船が通るのです。
定期的に通る船を遊戯は知っていました。
今までこの島に流されてきた人たちはみなその船に乗って帰っていきました。
遊戯のことを怖がって傷つけた彼らは助けてもらって世話をしてもらったにも関わらず遊戯に何も言わずに帰って行きました。
<遊戯>はちゃんとさよならを言ってくれるでしょうか。
汽笛が聞こえました。
お別れの時です。
「元気でね」
遊戯は笑って言いました。
ずっと一緒にいて欲しい。
それが本音です。
だけど<遊戯>には友達もいるのです。
よく海馬と言う名前や城之内と言う名前が話の中に出てきました。
その話をするとき<遊戯>は楽しそうでした。
会いたいに決まってます。
本当は、泣きそうでした。
だけど泣けばまた“ブラックマジシャン”が心配します。
遊戯はだから我慢して笑顔を作りました。
「遊戯」
遊戯の好きな赤い瞳が遊戯を捉えました。
「一緒に行こう」
「ダメだよ」
遊戯の顔が歪みました。
「何故?」
遊戯の否定の言葉など予期していたように<遊戯>は聞き返しました。
「だって・・ボクは」
遊戯の中にはあの声がいつでも響いているのです。
『バケモノ!!』
<遊戯>と一緒に行きたいのは山々です。
だけどついて行ったら<遊戯>にも迷惑がかかるに決まってます。
「魔力があるし・・・」
「だから?」
そんなこと、と<遊戯>は言います。
「デュエルディスクがあればそんなこと誰でも出来るって言ったろ?」
「・・・でも」
<遊戯>の言葉はとても嬉しいものでした。
だけど遊戯には踏み切ることが出来ません。
優しくしてくれた<遊戯>が大好きだからです。
迷惑などかけたくありませんでした。
遊戯は俯いてしまいました。
「遊戯」
<遊戯>は遊戯の手を取りました。
「一緒に、行って欲しいんだ」
遊戯は顔を上げました。
目の前に<遊戯>の瞳があります。
遊戯の好きなキレイな赤い眼です。
「・・・離れたくない」
<遊戯>の姿が滲みました。
「・・・ボクも」
そう言って遊戯は<遊戯>にしがみ付きました。
遊戯の目から涙が零れだします。
それは嬉しい、喜びの涙なのでした。
***
帰国してからの<遊戯>の行動は素早いものでした。
まず遊戯を連れてその足で海馬邸に赴き、仕事明けでやっとベッドに潜り込んだ海馬を蹴り起こしました。
もちろん海馬は怒りましたがそんなことは気にせずデュエルディスクを請求しました。
自分の分と、遊戯の分と。
自分のデュエルディスクは船と一緒に沈んでしまったからです。
そこで初めて<遊戯>に似た遊戯の存在に気がついた海馬は自分とのデュエルに勝ったらくれてやる!と宣言しました。
遊戯はデッキなど持っていません。
そこで<遊戯>は自分の命よりも大事なデッキを貸してあげました。
船が難破して死にそうになってもしっかり持っていたデッキです。
遊戯にならかまわないと思ったのでした。
「自分の“ブラックマジシャン”を使うといい」
<遊戯>はデッキに入っていた自分の“ブラックマジシャン”を抜いて言いました。
「自分の信じたカードの方がデッキは答えてくれるもんだからな」
遊戯は頷いて、自分の“ブラックマジシャン”をそこに加えました。
そして海馬に勝ってしまったのです。
初心者だと思って舐めていた海馬は口から炎を吐きそうなほど怒り狂いました。
が、約束は約束です。
ちゃんとデュエルディスクを渡してくれました。
「この次は必ず勝つ!!」
海馬は捨て台詞を忘れませんでした。
遊戯がデュエルディスクに“ブラックマジシャン”をセットすると魔法を使わなくても実体化しました。
これでいつでも一緒です。
遊戯の魔力が弱ったりしても関係ありません。
嬉しくて<遊戯>の方を見ると<遊戯>も遊戯を見ていました。
遊戯の大好きなキレイな瞳で。
その瞳に遊戯が映っているのでした。
それから遊戯は<遊戯>と一緒に暮らし始めました。
もうあの夢も見ません。
そして遊戯の傍らにはいつでも“ブラックマジシャン”とその赤い瞳で優しく遊戯を見る<遊戯>が居るのでした。
キミの居る場所がボクのいたい場所。
END
宮地奈月さん40104HITリクエストです。
『裏表で童話風、人魚姫の幸せバージョン』というリクだったんですが
人魚姫は「遊戯ちゃんが船が沈んで流されてきた闇様を助けた」というあたりにしか面影が残っていません(爆)
まるっきりそのままじゃつまんないかナなどと足掻いた挙句がこれでございます・・・(汗)
すいません、宮地さん。
でも私はそれなりに気に入っていたり(笑)
リク、ありがとうございました!!
あとね、遊戯ちゃんのブラマジはわるまじくんなのです(^_^)
わるまじくんというのは人様命名なのですが
パンドラの使っていた赤い服のブラマジのことです。
あの時遊戯ちゃんに庇って貰って惚れてたらイイナと思ってる。
その時助けた彼が身じろぎました。
遊戯は慌ててまた彼を覗き込みました。
彼の目蓋が動いて、それからゆっくり開かれました。
赤い、瞳。
今まで遊戯が見たこともない色です。
とてもキレイだと遊戯は思いました。
目を閉じている時は自分と似ていると思ったのに、目を覚ました彼は遊戯とはまったく違いました。
意志の強そうな目をしています。
目だけでこんなに印象が違うものでしょうか。
遊戯はその瞳に魅入られたように目をそらすことが出来ませんでした。
「ここ・・・は?」
彼の唇が動いて言葉を紡ぎだしました。
その声さえも遊戯とは違います。
「あ、ここはボクの住んでいる島で・・・えと、キミ昨日の嵐で船が難破して流れ着いたんだと思うんだけど・・・覚えてる?」
思わず聞き入ってしまった遊戯でしたが慌てて答えました。
「そう、か」
彼は額に手を当ててしばらく考えていましたがやがてお礼を言いました。
「キミが助けてくれたんだな、ありがとう」
「え、あ・・うん。ボクと“ブラックマジシャン”でここに運んだんだ」
「“ブラックマジシャン”・・?」
彼の目が動いて“ブラックマジシャン”を捕らえました。
遊戯は身体を強張らせました。
彼は不思議そうに“ブラックマジシャン”を見ています。
「M&Wの?」
「・・・うん」
やっぱり彼も遊戯のことを畏れるのでしょうか。
仲良くしてくれそうな予感がしたのに。
でも大好きな“ブラックマジシャン”を忌み嫌う人ならば仕方ありません。
「M&W好きなのか?」
「あの、ボク“ブラックマジシャン”以外は持ってないんだ・・・」
彼がなんだか嬉しそうに聞いてくるので遊戯は申し訳なさそうに答えました。
「そうか」
彼は少し残念そうでしたが思いついたように身体を起こしました。
「大丈夫?」
「ああ、平気だ」
遊戯が慌てて支えます。
彼はベルトに取り付けていたカード入れから自分のデッキを取り出しました。
「“ブラックマジシャン”なら、オレも持ってるぜ」
少々濡れてはいますが別に損傷はないようです。
死にそうな目にあったと言うのにそれでもカードは無事、というあたり文字通り“命より大事なデッキ”といった所でしょうか。
見上げた根性です。
彼はカードの束の中から一枚取り出しました。
「ほら」
「ホントだ」
見せてくれたカードは“ブラックマジシャン”。
でも遊戯の“ブラックマジシャン”とはちょっと違います。
「M&Wはやったことあるか?」
「ううん。どうやるの?」
彼はとても親切に自分のデッキを並べて教えてくれました。
こんな風に遊戯と話してくれた人は初めてです。
「あの、キミ・・・ボクのこと怖くないの?」
「何故?」
思い切って遊戯は聞いてみました。
だけど遊戯の問いに彼はきょとんとした顔をしました。
「だってボク・・魔法の力があって・・・」
「ああ」
彼は“ブラックマジシャン”をまた見ました。
“ブラックマジシャン”が何故そこに実体化しているかがようやくわかったようでした。
「でもあんなことデュエルディスクがあれば誰でも出来るぜ」
「・・・でゅえるでぃすく?」
「カードを立体映像で出せるんだ」
「・・へえ」
彼は『魔法の力』のことなど全然気にしていなかったのです。
そしてまたM&Wの説明を始めました。
「ボク、遊戯って言うんだ。キミは?」
彼の手元を覗き込みながら遊戯は自己紹介をしました。
彼は驚いた顔をして遊戯を見ました。
「オレも<遊戯>って言うんだ」
遊戯もびっくりして彼を見ました。
その赤い眼に遊戯が映っています。
<遊戯>の瞳が嬉しそうに細められました。
「他人って気がしないな・・・よろしく遊戯」
差し出された手を遊戯は固く握りました。
「こちらこそよろしくね」
***
それから一週間、2人と“ブラックマジシャン”は楽しく過ごしました。
<遊戯>が遊戯を怖がったり嫌がったりしなかったので“ブラックマジシャン”も幸せでした。
“ブラックマジシャン”にとっては遊戯の笑顔が幸せなのです。
<遊戯>は遊戯に自分のデッキを使ってM&Wを教えてくれました。
「面白いね、これ」
「だろう」
遊戯が言うと<遊戯>も嬉しそうです。
自分の好きなモノを遊戯が気に入ってくれたことが嬉しかったようです。
「ボクもやってみたいなぁ」
「自分のデッキを作ればいい。オレも手伝うし」
「・・うん」
遊戯は笑って答えました。
だけどそれは無理だということを遊戯は知っていました。
遊戯は魔力を持っているからです。
この島から出られません。
カードを集めることなど出来るわけがありませんでした。
だけど<遊戯>が優しくしてくれるので楽しくて仕方がありませんでした。
もうすぐ別れの時が近づいているのはわかっていましたが。
この島の近くを船が通るのです。
定期的に通る船を遊戯は知っていました。
今までこの島に流されてきた人たちはみなその船に乗って帰っていきました。
遊戯のことを怖がって傷つけた彼らは助けてもらって世話をしてもらったにも関わらず遊戯に何も言わずに帰って行きました。
<遊戯>はちゃんとさよならを言ってくれるでしょうか。
汽笛が聞こえました。
お別れの時です。
「元気でね」
遊戯は笑って言いました。
ずっと一緒にいて欲しい。
それが本音です。
だけど<遊戯>には友達もいるのです。
よく海馬と言う名前や城之内と言う名前が話の中に出てきました。
その話をするとき<遊戯>は楽しそうでした。
会いたいに決まってます。
本当は、泣きそうでした。
だけど泣けばまた“ブラックマジシャン”が心配します。
遊戯はだから我慢して笑顔を作りました。
「遊戯」
遊戯の好きな赤い瞳が遊戯を捉えました。
「一緒に行こう」
「ダメだよ」
遊戯の顔が歪みました。
「何故?」
遊戯の否定の言葉など予期していたように<遊戯>は聞き返しました。
「だって・・ボクは」
遊戯の中にはあの声がいつでも響いているのです。
『バケモノ!!』
<遊戯>と一緒に行きたいのは山々です。
だけどついて行ったら<遊戯>にも迷惑がかかるに決まってます。
「魔力があるし・・・」
「だから?」
そんなこと、と<遊戯>は言います。
「デュエルディスクがあればそんなこと誰でも出来るって言ったろ?」
「・・・でも」
<遊戯>の言葉はとても嬉しいものでした。
だけど遊戯には踏み切ることが出来ません。
優しくしてくれた<遊戯>が大好きだからです。
迷惑などかけたくありませんでした。
遊戯は俯いてしまいました。
「遊戯」
<遊戯>は遊戯の手を取りました。
「一緒に、行って欲しいんだ」
遊戯は顔を上げました。
目の前に<遊戯>の瞳があります。
遊戯の好きなキレイな赤い眼です。
「・・・離れたくない」
<遊戯>の姿が滲みました。
「・・・ボクも」
そう言って遊戯は<遊戯>にしがみ付きました。
遊戯の目から涙が零れだします。
それは嬉しい、喜びの涙なのでした。
***
帰国してからの<遊戯>の行動は素早いものでした。
まず遊戯を連れてその足で海馬邸に赴き、仕事明けでやっとベッドに潜り込んだ海馬を蹴り起こしました。
もちろん海馬は怒りましたがそんなことは気にせずデュエルディスクを請求しました。
自分の分と、遊戯の分と。
自分のデュエルディスクは船と一緒に沈んでしまったからです。
そこで初めて<遊戯>に似た遊戯の存在に気がついた海馬は自分とのデュエルに勝ったらくれてやる!と宣言しました。
遊戯はデッキなど持っていません。
そこで<遊戯>は自分の命よりも大事なデッキを貸してあげました。
船が難破して死にそうになってもしっかり持っていたデッキです。
遊戯にならかまわないと思ったのでした。
「自分の“ブラックマジシャン”を使うといい」
<遊戯>はデッキに入っていた自分の“ブラックマジシャン”を抜いて言いました。
「自分の信じたカードの方がデッキは答えてくれるもんだからな」
遊戯は頷いて、自分の“ブラックマジシャン”をそこに加えました。
そして海馬に勝ってしまったのです。
初心者だと思って舐めていた海馬は口から炎を吐きそうなほど怒り狂いました。
が、約束は約束です。
ちゃんとデュエルディスクを渡してくれました。
「この次は必ず勝つ!!」
海馬は捨て台詞を忘れませんでした。
遊戯がデュエルディスクに“ブラックマジシャン”をセットすると魔法を使わなくても実体化しました。
これでいつでも一緒です。
遊戯の魔力が弱ったりしても関係ありません。
嬉しくて<遊戯>の方を見ると<遊戯>も遊戯を見ていました。
遊戯の大好きなキレイな瞳で。
その瞳に遊戯が映っているのでした。
それから遊戯は<遊戯>と一緒に暮らし始めました。
もうあの夢も見ません。
そして遊戯の傍らにはいつでも“ブラックマジシャン”とその赤い瞳で優しく遊戯を見る<遊戯>が居るのでした。
キミの居る場所がボクのいたい場所。
END
宮地奈月さん40104HITリクエストです。
『裏表で童話風、人魚姫の幸せバージョン』というリクだったんですが
人魚姫は「遊戯ちゃんが船が沈んで流されてきた闇様を助けた」というあたりにしか面影が残っていません(爆)
まるっきりそのままじゃつまんないかナなどと足掻いた挙句がこれでございます・・・(汗)
すいません、宮地さん。
でも私はそれなりに気に入っていたり(笑)
リク、ありがとうございました!!
あとね、遊戯ちゃんのブラマジはわるまじくんなのです(^_^)
わるまじくんというのは人様命名なのですが
パンドラの使っていた赤い服のブラマジのことです。
あの時遊戯ちゃんに庇って貰って惚れてたらイイナと思ってる。